前々から「蕎麦食べたいから戸隠に行こうよぉ」と
新月サンに提案されていたんですが。
体調崩したり天気が悪かったりで、
二年越し(!)でやっと行ってきました。
だらだらと暑さが続いたせいか
紅葉は今一つだったけど、お蕎麦は美味しかったです。
毎年一次審査で210個が吟味され、二次審査で70個だか71個だかに絞られたものが皇室に献上されているそうです。するとなにか? その210個以外はすべて跳ね出しになっちゃうのか? なんて言ったら絶対にぶっ飛ばされるのは必至でしょう(言ってないけど書いちゃったよ)。それくらい八郷の柿はうまい。しかしつくばーど基地から約2キロのところに市境があり、こちら側で作られている柿は「ただ同じ品種」でしかないのです。
同じ品種で同じ(ような)環境で生産されているのだから、うちの近所の柿だってかなりうまいのです。残念ながらブランド化という先見性を持たなかった結果とも思えますが、隠れた逸品と言えるでしょう。このあたりのことは、旧八郷町を吸収した石岡市が献上柿を持つに至った経緯と同じで、実は国内生産第一という栗を笠間市に持って行かれた地域の悲哀に似ているそうです。
そういう話を古老に延々と聞かされていただいてきた柿は確かに美味いんだけれど、いまさらそんな話でボヤクんだったら、あんたらが若いときになんで動かなかったんだよと。言いはしませんでしたけど書いちゃいましたよ。
「小雪」は今年の場合、昨日が「入り」でした。来月の6日くらいまでを「わずかな雪が降る頃」として割り当てています。暦の上で季節は今月8日に「立冬」を迎えたので、冬になっています。暖冬が予報されているし、ところによりその景色がまだまだ秋なので、関東平野に住んでいると実感がわきません。だけど必要に駆られて書き出す手紙は冬の装いです。「小雪の頃となりました」。ビジネス的な季節の挨拶を考えあぐねてもボキャブラリイも無いからこうしちゃいました。
実感がわかないと言いながら街に出ればクリスマス商戦の真っ最中。霰も霙も自分たちのクリスマス準備(仕事でそれどころじゃないよ、と言われました)の頃ですが、もともと仏教檀家の我が家には縁の無い風物感が加速しています。ほんとに雪が降ってくる前に、林道にでも出かけます。小雪の時期が過ぎたらBLUEらすかるは車検を通す準備となります。壊れなければ、密かな目論見まであと24カ月というところです。
いつ頃から誰が言い出したのかは定かでありませんが、十五夜と十三夜の月見に続いて、旧暦10月10日の「とおかんや」にも月見ができればさらに縁起が良い。ということですが、暦通りなら新暦では11月22日。ところが現代ではこれを残している地域でも1か月ずらした11月10日に固定しているそうで、10日ったら10月の満月が過ぎて月齢26日越えの細っそい月です。もはや月見ではないんですが、そもそも十日夜は山へ還る田の神を送り出す行事です。
ことし、思い付きで各社の月見系ハンバーガーを(全社制覇はならず)食ってみたわけですが、反省点としては「月見そばにしとけばよかった」に行きつきました。それは来年へ持ち越すとして、月見なんだか農耕の祭りなんだか混然としてしまった十日夜っぽかったのは、モスバーガーの「月見フォカッチャ」でした。
月見系で外せない半熟卵はさほどの自己主張がなく、むしろバーガーパテに換えて使われているソーセージが一番目立ちました。例によってモスバーガーですから油断していると全体が総崩れしてぐだぐだになってしまう怖さもありました。これ作る方も大変そう。季節限定ですからもう販売していません。
などというタイトルですが、チルソナイト808の不定形カプセルが落ちていたり、ワイアール星人が夜な夜な徘徊したりはしません。
7月末には終わらなかった生垣の剪定やら枝打ちやらで、新月さん夫妻にほぼおんぶにだっこの作業日です。ひと夏で再びとんでもなく繁茂してます。恐怖とかうそぶいてる場合じゃないな。
新月さんたちに生垣の刈り込みをお願いしている間、こちらは夏に切り落とした雑木の枝をばらして薪にしています。斧で薪割するほどの太さではありませんが、やっているうちに切り出す薪の長さがだんだんと長くなっていくのは、何本も枝分かれしているため次第にめんどくささが表れたのでしょう。ボイラーに入れるわけじゃないし長さなんてこんなもんでいいわー、てな感じです。暮れの焚火には最低限の量を切り出せています。
これを続けながら、女性陣が運んでくる生垣の枝葉を燃やす火の番を仰せつかり、足元は切粉で埋もれ、頭からは灰を被りまくりです。燃やす枝葉はだ生木ですから煙も出ます。こりゃ風ひかんですむわー(行事が違う)。生垣の刈り込み量は全体で軽トラなら三杯分くらい。軽トラは無いので猫車です。運んでくる方が重労働なのに、切粉と灰まみれをいいことに「監督は損な役でねー」などと訳の分からないことも言います。先週のデイキャンプと違って小春日和の良い作業でした。