あぜ道に露草が生い茂っているワケですが 田んぼ三枚分くらい延々と続いてるなか ほんの数輪なぜか色が違っていて・・・? 普通は青っていうかブルー(16進表記の#0040FF) だと思うんだけど・・・ どう見ても紫よねぇこの色は。
何を書いてくれるのー? と、割と期待している自分
「雷蔵さんのエスクードのことについて教えてほしいのですが。1200字くらいの原稿書こうと思って」
えっ? と驚いちゃいましたよ。ノスタルジ屋の店主・松浦さんからそう言われてお店に行きましたよ。あら福島県からいらしたと思しきヘリーハンセン・リミテッドが停まっていました。が、ここは本編とは関係ありません。聞けば郡山から三時間かけてやってきたとか。
そのお客さんがお帰りになるのを待って本論に。松浦さん、クルマやバイクの古いカタログ販売で店を切り盛りしていますが、実はクルマに関してはかなり疎い。たぶん霰よりは上で霙よりは下くらいの位置付。まあそれは置いといて、何ゆえうちのエスクードのことを書こうと思い立ったのかを聞いたら、
「目標にしているメーターが100万キロに達したとき、ゼロに戻るのかその手前で止まってしまうのかを気にしていらしたでしょう? それが面白そうで」
・・・それは副次的な話で目標じゃねーよっ
「でも、一台のクルマが100万キロを走ろうっていうのは大きな話題になるでしょう? 注目されるのは間違いなくて」
「四国にいらっしゃるセドリックのオーナーみたいに、テレビ局が取材して放送されればの話ですよ。今しがた帰られたお客さん、僕や僕のクルマのことなんか、となりに停まっていたのに知らなかったでしょ? こういうのはメディアが取り上げて世に出なけりゃ人知れず到達するそれだけのことなんですよ」
到達できるかどうかもわかんないけどね。
「雑誌に売り込んだりはしないの?」
「昔は30万キロで投稿したりもしましたけど、あの頃はエスクード自体が売れっ子でしたからねえ。いま注目する人なんかいないでしょ。されているならとっくにオファー来てますよ。投稿するにしてもそのタイミングは実際に100万キロになって記録写真でも撮っておかなければ誰も信じない。何かに掲載されたらされたで、オドメータがリセットされるのかされないのかのほうに話が行っちゃうんじゃないですか? 松浦さん自身が語るに落ちてるし」
というような話をして、松浦さんが知りたいエスクードのいくつかの基本データを説明し、まじめに書いたら1200字では足りなくなるくらいの情報を提供してきましたが、さてどんなお話を書いてくれるのか。だけど楽しみではありますが、何かに投稿するわけでもなさそうですから、BLUEらすかるの逸話はやっぱり人知れずの域です。
1989年10月9日、千葉県が建設を進めていた国際展示場がこけら落としされました。通称幕張メッセ、東京の晴海からモーターショウを移転させた大きな話題にはじまり、後に有明ビッグサイトが国内外の巨大展示会を東京に引き戻すほど躍起にさせ、東映ヒーロー撮影独壇場だったつくばセンタービルからロケ地をもぎ取ってくるくらい首都圏では向かうところ敵なしの見本市会場でした。インターネット時代の少し前、幕張は都心から近く、電話代の安さで人気市場だったこともあります。
メタルヒーロー「特急指令ソルブレイン」の面々が歩いてくるシーンを使うとカテゴリーが変わってしまうので、幕張メッセオープン後にスズキがエスクードのカタログに使った画を持ってきましたが、89年秋はまだ初代の1型の頃。カタログに出てくるのは2型以降で、ノマドも登場した90年代初頭はメッセ、エスクードともに右肩上がりの時代です。下手くそなCG合成もせず、手間をかけたカタログ作りが行われていました。そういうところにも人気の土壌があったのではないかと感じます。
そしてお土産。
よく焼けたであろう。
三年めの満月
僅か100円のパーツ
トルクコンバータとセレクタをつなげるワイヤーケーブルのガイドにあたる樹脂製のカラーが粉々になったことで、セレクタの位置ずれが生じました。幸いにもこの部品はまだ流通していて、主治医は全速全開で修理してくれました。しかしワイヤーケーブルは既に欠品で、これが切れるようなことになったら万事休すです。ところでこの修理中、フロントドライブシャフトブーツがざっくりと裂けていることも判明。劣化でそうなったのではなく、裏山で木の枝か何かを踏みつけたようです。
これも同時に交換してもらったのですが、デファレンシャルサイドブーツセットが約5000円、カラーというかブッシュが100円。どっちも致命傷への引き金になりかかっていたわけですが、100円て・・・あれですよね、映画なんかで扱われる「そんな部品、街でいくらでも売ってるじゃねーか」「しかしここは海の上(砂漠の真ん中でも宇宙でもいいや)で店なんかありません!」「これ直らないと〇分後に核弾頭発射されますっ」ってやつ。








