たぶん記憶違いにはなっていないと思いますが、「エリア88」の最終話が雑誌掲載されて、今日で40年めになるはずです。F6からX29やらタイガーシャークまで、ひとつの漫画の中であれほど沢山の戦闘機を見られたのが面白かったと同時に、描いていた新谷かおるさんも楽しかった(現場はそうでもないのか)だろうなあと振り返りながら、僕などは途中から出てきたドラケンに驚かされていました。この機体、僕が子供の頃に作った初めてのプラモデルだったのです。
この独特のダブルデルタ翼と機体の塊感が気に入ってしまい、当時空自が使っていたらしいF104を買おうとしていた親父に対抗して、小遣いはたいてドラケンを選んだのでした。それで組み立てに及んで気がつくのが「これってウルトラホーク1号と同じカタチしてる」というダブルデルタの機体構成でした。いったん模型作りを中断して、ボロボロになりかけていた「世界の航空機図鑑」というのを引っ張り出して探してみると、自分が生まれるよりもずっと昔に初飛行していることが書かれていて、ウルトラホークの方がドラケンをベースにしてデザインされたことを知るのでした。
ウルトラホークは僕はまだ幼稚園児の頃。ドラケンはあとになって小学生で出会った機体ということになるのですが、デザインの原点という世界を、まあ変なところで体験したわけです。そういう記憶はけっこう鮮烈に刻まれ、後にこれはかっこいいなと思わせる機体がいくつか出てくる中でも、ドラケンの特別さは揺るぎもしない。だからエリア88にこれが出てきたときには「へー・・・」と思うのも自然な話でした。
空軍内の外人部隊で独立愚連隊のような設定だからこその、戦闘機の見本市のような漫画だったことも、新谷さんの世界観として見入ることができたのですが、ウルトラホークまで遡っても50年近くになると、デルタ翼部隊なんか作れちゃうなあといかがわしい根性をですね・・・ という長々とした写真解説でした。