包装紙に〝一六タルト〟と書かれてた
どこかからのお歳暮。
へー、ここら辺の人から珍しいなーと思いながら
ふつーにもぐもぐ食べてた私。
義妹と社員のおねいちゃんが箱開けて
「なにこれっ〝タルト〟じゃないじゃん!!」
ああ、洋菓子の〝タルト〟を想像してたワケね。
残念だが愛媛では〝タルト〟と言ったら
このお菓子なのだよ(笑)
「エージェント・アンヌ」というスイスのサンモリッチを舞台にした、元諜報員の女性が主役という低予算映画を取り寄せてしまったのです。スパイもののサスペンスだと理解されればそれでいいのだと言わんばかりにその世界観や設定の説明なしに、盗聴器が出てくるハンドガンが出てくるショットガンも出てくる、だけどこれが少しも面白くない。監督はジェローム・ダッシェルってよく知らない人で、主演はアーシア・アルジェント。
あ、この人のとーちゃんの作品だと、大昔に「サスペリア」なんてホラー映画を観てます。がそれは置いといて・・・
ここは中盤のシーンですが、要するにこれだけのためにソフトを購入したのです。ヨーロッパだからグランドビターラでしょうけど二代目ですよ、二代目! 主人公が山村に隠れ住みながら生活の足にしている、これまた何の説明もなく出てくる小道具です。
それにしてもこの監督、封切った2023年にあっては貴重な二代目エスクード(物語も2008年の設定)、なんてこと知らんでしょうからとにかく後ろ姿しか撮らない。フロントデザインが見られるのはわずか3カットだけです。予算が無いからなのか生活感出したつもりか右のテールランプ切れたままだし。映画評論もとことん低い評価なのですが、二代目が出ているなんて珍しいじゃないですか。ってだけのことで手繰り寄せてしまいました。Amazonprimeみられる人なら吹き替え版があります。
そう言えば2015年にこんなことを書いていました。
当時は天狗も荒ぶる者たちだったそうで、供物を奪いに来る住民を実力行使で蹴散らした(らしい←あくまでも、らしい)とか、神社に上がる急傾斜の石段の上から、松明を投げ落とした(らしい←以下同文)とか、天狗が水垢離に使う手桶の水浴びせかけたとか(らしい←だってそう言うんだもん)、そりゃ中止させられるわなあという逸話が残されています。←ここまで再掲
昭和二十年代後半のお話です。その頃は女人禁制という神域扱いがまだいくらか残っていて、天狗に扮する若者たちは俗世とのかかわりを断ち切る意味合いから、悪態祭りの前夜に別頭の家に集って水垢離をしたのち、白装束に着替えて男衆だけで供物を用意し、祭りの神聖さを継承するわけですが・・・
もう天寿も全うしてしまったしいい加減時効も成立しているので、後に僕の親父が語った逸話を暴露してしまいます。つまり、上記において「らしい」というのはそれこそ方便で、親父が参加した年の悪態祭りは大荒れに荒れた稀代の年まわりだったようです。
この急傾斜の石段で真夜中、松明を投げ落としてひるませ、あまつさえ青竹で殴りつけたというのだから、よくもまあ事件に発展しなかったと思います(実際には警察が入ったようですが)。それでも親父が少年だった頃の話の方が、なるほど奇祭らしいかなあと感じるのです。でも、迂闊に日本三大奇祭のひとつと書く人はお気を付けください。その三大奇祭に、愛宕山の悪態祭りは異説にすらカウントされていません。12月の第三日曜、ことしも悪態祭りが催されます。
三国峠周辺は積雪ですが、赤谷湖のあたりはドライコンディション。尾根を北に越えて谷川岳の谷間から更に北へ行けば、藤原ではこんこんと雪が降っていたそうです。こちらは途中でぼた雪に降られて今年の初雪を見ましたが積もるほどではなかった。うむむ・・・このまま苗場まで行っちゃうか?(おめー、仕事で来ているんだろうっ)とも思ったんですが、午後の予定もあるので、みなかみ町でのお仕事を堅実に片づけ月夜野まで下るのです。
「月夜野庭」は創業者の命名、これを二代目が受け継いだ店名として「銀の月」。なんと甘美な名前であることか。ここが月夜野町であった時代に住民だった知人から「少し前に帰省したら面白いレストランがあってね」と教えていただいたものの、群馬の仕事は高崎と前橋止まりで足を延ばす機会がありませんでした。今回のチャンスを逃すものかよと、埼玉への移動前に昼飯を求めて立ち寄りですが、実は店を見つけられずいっぺん通り過ぎて戻って来てました。
自分ではとんかつの胃袋だったのです。で、「とんかつ食える」という知人の談でお邪魔したのですが、確かにとんかつもあったけれど「フライ2品を選ぶコースランチ・・・ってなんだこれ?」という献立に目がとまり、つい(おい)これを注文。揚げ物がコース料理になるのか! な衝撃の出逢いです。地産ネギと地産フィレ豚の串揚げ、鮭フライでいただきましたが美味い。ユニークだったのは豚汁かとすすったら野菜の味噌汁にフィレ肉の切れ端が入っているという構造。
食後のシャーベットとコーヒーを手に取るために箸を置いたら箸置きが三日月でした。オーナーと「お月様談義」をさせていただいたのですが、なにしろ月夜野という言葉の響きに憧れている人で、そこが同じベクトル。つくばーど基地からだと200キロくらいあるんですが、これはやられました。うわー通ってしまうのか俺・・・ でも雫さんコーヒー飲めないしなあと思ったら、オーナーの奥方が茶葉を細かく吟味するほどの紅茶党。うわーこれは確定か?
高崎の仕事で対応してもらった現地の人から「美味しいですから行ってみては?」と薦められて、前橋市にある「ビストロダイナ」という小さな洋食屋に出かけてきました。
なにが美味しいのかって、まずローストビーフ丼と言われ、ランチセットについてくるスープもポテトサラダもうまいぞ、と。実際、ローストビーフは久しぶりに美味かったと思える良いものでした。
定番なタレだけでなく、肉のうま味を活かすためにうっすら味のヨーグルトソースと卵黄を和えると、肉だけでなくご飯も美味くなります。濃い味付けでないのがありがたいのは僕が歳くったからでしょう。と書きながらスープのしっかりした濃い口が好みでもあります。意外だったのはポテトがほんのり甘い。知らない味です。その分、ドレッシングの酸味が効いています。そしたら一日5食の限定だとか。あぶねー、店主の三菱ジープにいつまでも見とれていたら逃すところでした。
先日のこと。ある町の図書館にて、和田慎二さんの「クマさんの四季」を見つけました。本そのものは僕も所有しているのでここで借りるということはしませんでしたが、所蔵するところには所蔵されているものなんだなと、気持ちが踊る年末です。このマンガは生前の和田さんが「役目を終えたものだから版替えして復刻させる気はない」と語り、そのまま絶版になった経緯があります。だけどこうして図書館で借り手を待つこの一冊は、まだまだ役目の途中です。
いま、大雪の二節目にあたる「熊蟄穴」の時期を迎えて、人里に危害をもたらす事例の多くなった熊も冬眠に向かう頃ですが、温暖化して穴籠りしない個体も出てくるようになるのか。そもそもなんだって熊のような猛獣がアイドル化されていったのか(かの国の大統領が由来になる?)、考えてしまいそうになりながら本棚に戻すのでした。
借り手はここ何年も現れていませんでした。棚卸の対象にならなければいいけれど・・・