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  ~懲りない傾向~

どんなものにも終わる時が来る

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「秘密戦隊ゴレンジャー」の放送開始時に生まれた人たちがすでに五十路ですよ。ウルトラ、ライダーの長寿化をしり目に「それらと異なりほぼ絶やさずやってきた」という点が、スーパー戦隊シリーズのすごさでしょう。これを抑えられる番組と言えば、「サザエさん」くらいのものです。50年を超えるという番組作りは手間も金もかかるという現実が、スーパー戦隊枠終了として、ついに顕著となったらしいです。

 

実際には「ゴレンジャーが2年放送」なのでシリーズは49作なんですが、「ルパンレンジャーとパトレンジャーが同一番組内に存在」しての50戦隊。その節目となっている「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」は、放送開始時点で宣伝文句の中に最後をにおわせる言葉がちりばめられていました。昔と違ってロボ玩具で遊ぶ子どもなんか見なくなったし、それで路線変更したなりきり変身セットだってつけてる幼児なんか見たことない。スポンサーがもう耐えきれないのかも。

特撮ヒーロー番組は衣装、小道具大道具と製作費が視聴率やキャラクター商品の売り上げと釣り合わないジレンマを昔から抱えています。そこへきてファン層の底辺は広がっていないのだから、世代交代してどんどん離れていく。ならばかつての子供が金持ってるだろうと小道具やロボの豪華版をとんでもない価格で繰り出すというのは、歪んだ構造です。予算をもうひとつのニチアサ番組に統合するとしても、ここ十年はスーパー戦隊の方がましだった気がしてなりません。

さて先月末の第一報は関係者への取材から、という内容で、終了の具体的内容は明らかにされていません。冠タイトルをスーパー戦隊から変えるだけでもそれは成立するし、コストダウンなら5人+追加戦士を常時3人に絞る新シリーズという手もあります。終了という言葉の一人歩きがマッチポンプ的な情報リークの線もあるかもしれない。まあどうでもいい話なんですが、売れるキャラクター、売れる商品企画が出てこないと存続も大変だということですね。

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