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  ~懲りない傾向~

こちらの故郷は遥かな星です

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seven安達太良サービスエリアの上り線には、ウルトラセブンが待ち構えております。M78星雲の人々の中でも寒さに弱い彼が東北に出張してくれているのはちょっと心配ですが、ことし3月からここに鎮座しています。両サイドの自販機で買い物をすると、ウルトラアイ装着時の変身音や、アイスラッガーを放つ際の「デュワっ」という掛け声を聞かせてくれます。それにしても下り線のティガにはこのような背景パネルはまだ用意されていなくて、これが格の違いですかと感じさせられます(昨日の記事がしおしおとなってしまう)

故郷は近所

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utウルトラ柄の缶飲料が一時期ブームになったことがありました。福島県須賀川市ではそれより以前、ウルトラマンの形をした瓶に入ったりんごジュースなどを買うことができました(さらに昔だと「ゴジラの卵」という名前のレモンケーキなんてものも買えたのです)

さすがにすたれてしまったかと思っていたら、まだ売っていますよウルトラの炭酸飲料ボトル。ただなんというか、この形は頭をもぎ取られたみたいでぞっとしません。といってカプセル怪獣用のカプセルみたいなデザインじゃ目を引かないし、あまりにもマニアックすぎて売れないでしょうし・・・

しかしそれ以前に、このウルトラなボトルに大半の人が気付かず、ほぼ同じように写真を撮ってはその場でネット上にアップロードしているのです。

tigaまあこんな感じだから無理もない。

東北道安達太良サービスエリアの下り線駐車場に設置された自販機の中央には、電飾も施されたウルトラマンティガが待機しています。ゼロ(実は関越道にいる)、ギンガといった最近のウルトラマンを差し置いて、ティガ。ネームバリューで勝っているはずのセブン(実は上り線側にいる)もタロウも添え物という構図が新鮮です。

いやいや、ティガからガイアまでの新世代ウルトラ(当時)には好感持ってますので、こういう風景は嫌いじゃありません。

ウルトラマンティガは、東北地方に所在する「ティガの里」なる秘匿された遺跡から出現しているので(ただし岩手県から秋田県にかけての山間部だったんじゃないか?)、広義には東北出自のウルトラマンと言ってさしつかえないでしょう。ティガ以外の新世代のウルトラマンたちも、円谷創業半世紀の記念企画であちこちに駆り出されていたようです。

先日の対話

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hibari「実はねー、赤鼈甲PGのストラトキャスターで、レフティー仕様なんすよっ」(って、この話は新月さんに通用するんだろうか)

「BECK?軽音?  確かMWTMのギターレフティだったような・・・」

という先日のコメントの対話に出てきたギターはこれ。

赤かよこれ? 下手すると赤茶色にしか見えない(実物は赤なんです。でもピックガード付いてないじゃん)

 

というわけで、もしも新月さんがこの子を知らない場合、風花さんは本人が突き止められるまで教えないように。本欄へのコメントを書かれる方々もご協力願います。

まあ新月さんなら知ってると思うけどねえ。

 

再起動! のちょっと前に

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握手映画公開前の宣伝と言ってしまったらそれまでですが、封切りよりも一週間近く先んじて人造人間キカイダーをテレビドラマに登場させ、ハカイダーと戦わせる。それを仮面ライダー枠でやってのけるという試みは、ものの考え方として好感を持っています。なぜなら、映画館には行けなくてもテレビなら見られる、という子供たちへのフォローが成立するから。その視点でみると、このところの仮面ライダー枠や戦隊枠は、本編よりもスピンオフの放送回の方が、志の高いことをやっています。とりあえず18日の朝に放送が中止されるような天変地異が起きないことを祈ろう。

人造人間キカイダーは、メディアミックス的にテレビ企画と漫画連載がタイアップしていて、その完結(テレビシリーズはキカイダー01)からちょうど40年が経過しています。テレビマガジンやテレビランドといった児童誌の誌上企画でなら仮面ライダーとキカイダー、V3と01とロボット刑事が共演したことはありましたが、実際に30分の枠組みの中で共闘するまでにこれだけの年月が必要だったのかと思うと、放送局自体が異なっていたマジンガーZとデビルマンが当時すでに共演していたという事実は大きな仕事だったんだなと思わされます。

キカイダーがライダーに出演する以前に、宇宙刑事ギャバンが再起動して戦隊枠に出演した事実も大きいのですが、戦隊シリーズというのはある意味タガを取っ払いやすい世界でもあります。ライダー枠だとこれまでは映画の呼び水役としてしか石ノ森ヒーローを使いまわしてこなかったのだから、仮面ライダー凱武はちょっとした殊勲賞といえるでしょう。

しかし40年も経っちゃってますから、どこが仮面ライダーなんだよという造形と、こんなに強そうなキカイダーでいいのかなと困惑。

そこまで気付いていなかった

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気圧高度計COOLPIX-AW110を購入したのは、単にポケットに入るサイズで起動時ににゅるっとレンズが生えてこない仕様だったからでした。簡易防水やある程度の耐衝撃性があるというのはあとから知った性能。型遅れだから広角が28mmから(いま出ているやつは24mm)でしたが、これで広角は撮らないだろうと(撮ってます)あまり気にしませんでした。

が、使っていたら気圧数値が出てくるわ高度を量っているわ緯度経度まで記録しているわで、なんじこりゃ? な多機能さ。写真を紙焼きして鑑賞する時代は過去のことになってしまったのでしょうか。

今どきこの程度はスタンダードでしょ、などと言われそうなほど写真情報のデジタル化にびっくりですが、アウトドアコンデジを標榜するなら、あと一回り大きくていいからこの手の数字を電源オフでも表示してくれる液晶サブモニターがあった方が・・・と一瞬思ったけど、それ用に電池をつけてやらないと、あっという間に電池切れするのか。本体そのものは、ズームとストロボを多用しなければ、そこそこのカット数を撮れるのですが、それでも予備の電池は持っていたいところです。

しかしこれは危険だ。少なくともGPS機能はオミットしておかないと、これで撮った写真はSSレイドに使えないじゃないですか。

謎の未確認生もの

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お手玉商品化されたのはもう2年前だそうですが、最近の霙のご執心なやつらの1人(?)

こいつ、いったい何者なのよ?

 

新しいけど黴臭い

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221aNEXTGENERATION第一章を仙台の小屋ではかけてもらえないので、ソフトで観ました。二体の98式AVとキャリアトレーラー、指揮車などン千万円だまくらかしてスポンサーに出させただけのことがあるかといえば、ハンガーでの待機状態やキャリアへの搭載シークエンスだったらまずまったく必要なかろうというものですが、これを積んで市街地を走らせたという質量感はたいしたものでした。たった数十秒のためにこんな無茶な投資をするところは、ほんとに無茶だわ。でも、それがあるがゆえに、この98式って動くのかもしれないと錯覚させてくれるのです。

 

しかしそこまでです。この総監督は何を勘違いしているのか、以前使ったシナリオと台詞回しと台詞そのものを別番組で平気で使いまわす。それが面白いとかデジャビュさせてやろうと思っているのだとしたら、使えるのは一回だけだとわかっていないから、今回もやっています。しかも同じパトレイバーのアニメーションシリーズ内で使ったシーンとシチュエーションをほぼそのまま持ってきてやっちゃうのだから、それで「期待せよ」と言っているのなら「あんたは無能だ」と言い返してやります。

98式が動くのかもしれないという錯覚は実際錯覚で、ずーっと昔の最初の第1話で「動かないアニメだねえ」と言われた時代を知っている人間には失笑もので笑って許せる動かなさですが、この映画なりCS放送で初めてパトレイバーを見た人は、相当がっかりしたんじゃないかと感じます。リボルバーキャノンを撃つシークエンスにすらカビの生えたような落ちが待ち受けている。それらのがっかりを補う破天荒な特車2課と整備班の延々と繰り広げられるアノ世界を、第1回目だけであんなに見せちゃったら、このあとどうすんだよと心配になります。

それでもさ、それでもなんだわ。

第2章っていつリリースなの?

接触し 発動する

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ideon-あらためて「接触編」「発動編」を考えると、こんなアニメーション映画なんか大嫌いなのよ、と言いたいのだけれど、たぶんそれは「めぐりあい宇宙編」のベースとなった「脱出」くらいの大団円でちょうど腹八分目でいられたからなのだろうと感じます。伝説巨神イデオン以前に、無敵超人ザンボット3が先鞭をつけていたようにも思いますが、総監督さんの「今」を拝見するに、まさしく若さだよなあと絶句する一方で、こういった作りは、幼くしてでも戦争体験者であればこその感性なのかもしれない。戦後の世代もけっこうこれに追随しようとする作品を産み落としてはいますが、到底敵わない。かく言う僕が「脱出」あたりで腹八分目になれるのも、戦争を実際には知らないからなんだろうと思わされます。

さらに言えば、「ライナー・ノート」や「だから僕は」などの当時の著書を読むと、どれだけかの脚色とフィクションを交えながらも、戦後から高度成長の時代にかけてガツガツと突き進んだり挫折したりを繰り返したハングリーさが、豊かになった時代に育った僕とでは違いすぎることもわかります。偏屈で歪曲しているというのではなく、透き通りすぎて鋭利な刃を振りかざさずにはいられない感性を圧し留めないジェネレーションという気がします。

だから肩で風を切っちゃったりもするんでしょう。たかが漫画映画と言われりゃ腹も立とうというものです。そういう発憤の頂点に作られた、本来打ち切られた4話分の、なんと後味の悪いことか。当時、インターバルを挟んでのダブルリリースを銀座の映画館で初めて観た日、打ち切られて良かったのかもしれないけれど、作り手としては納得できなかった仇討の成就なんだなあと、眉間にしわを寄せながらアパートに帰った覚えがあります。良くも悪くも、されどアニメーションという底上げを果たしたところは大いに認めなくてはならない。重箱の隅をつつけば、こんだけやっといて、最後の最後にセルを使った動画ではなく、実写映像を加工して組み込んじゃったのは動画の限界なのかよ? などと文句を言っていた記憶が蘇ります。

とはいえ、この作品すげー。と思わせたかったのではなく、アニメにハッピーなものや幻想なんか抱いてんじゃないよ。いい大人がそんなの期待するから裏切られるんだよ。というメッセージが込められていたのかもしれない。

 

探検者への長い道のり

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vinland14新刊はだいぶ前に買っていましたが、雪村誠さんの「VINLAND SAGA」を取り上げる暇がありませんでした。読み切りを一本挟んで、「ブラネテス」以来の連載物にヴァイキングを持ってきたときには、いきなり千年も遡っちゃうのかと意味のない突っ込みを入れてみたりハラハラしてみたりでした。でもよく考えてみたら、このマンガもまたフロンティアを求める開拓者の物語で、主人公のトルフィンとは史実によれば11世紀のアイスランドの探検者にして、この時代五度にわたって行われたというヴィンランドへの遠征のうち四度目を率い、3回めの成功を遂げた人物です。ただし14巻においては、ようやく奴隷からの解放に至ったばかりで、まだまだ先は長そうです。

SAGAだとかサーガだとかいう言葉は、極端なことを言えば北欧や古いノルドの民が伝える神話や物語のことを示しており、ヒョウの顔をしたどこぞの剣士の話やらうだうだと続く機動戦士もののサブネームにくっついている方の使い方は亜流でしょう。その意味ではVINLAND SAGAは「どうだこのやろー」と言わんばかりの正統な表題となるはず。まあ素材がヴァイキングなんで粗野で荒くれで血なまぐさい話が延々続いてきたものの、それを引き継ぎながらも奴隷編から主人公のものの考え方が指向性を帯びていき、この新刊において一時の決着を見ます。そこへの持って行き方は、あっ雪村節だなあと思わせる落とし方で、いやーここまで長かったよようやくほっとしたよと読み終えました。

次巻が出るまでまた長いこと待ちに入るわけですが、まだ波乱と動乱はてんこ盛りなんだろうなあ。あとどれくらいでヴィンランドの地にたどり着くのやら、興味は尽きませんがあえて連載には手出ししません。

かもされました

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完結まずびっくりさせられるのは、巻を重ねるごとに絵がどんどん上達していったなあと思わされます。このマンガも連載ペースでは読んだことが無いので、しばらくぶりに新刊を取ってみると、その変化がインパクトでしたし、うちの女性陣にしてみれば、描かれる菌たちの独特の表現に醸されてしまってました。

が、どうもこの13巻めで堂々の完結らしい。この手のお話は何処からでも続編を描けるでしょうけれど、キリの良い1年間(作中の時間軸)で幕引きしたのは好判断でしょう。もちろん連載は10年に及んでいますから、大作です。

全てを鵜呑みにするのはいささか危険とはいえ、種麹屋や酒蔵の話、醸造と発酵の話など、へーそうなのかと勉強になっちゃう情報量も豊富であり、そこにばかり売り物を詰め込まず、登場人物の日常を面白楽しく飽きさせない展開で組み立てています。ただひとつ気に入らないのは、積極的に購買意欲をあおる通常版と限定版のダブルリリースを続けてきたことで、そこまでやらなくたってこのマンガは売れただろうにと思うところです。だったら通常版を買えばいいはずなんですが、立ち寄った書店には限定版しかなかったのがちと悔しい(苦笑)