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  ~懲りない傾向~

乗り遅れた終電

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この先へといっても「北鉄」は電車じゃないですが。

「あまちゃん」の最終話は、BSの入る病床付属のテレビで見ていたため、朝は二度、衛星放送と地上波との時間差で見ることができました。ううっ、こんなに遅くなってから書くのって、完全に乗り遅れてる。でも、朝のドラマはときどきスピンオフした特別編なんかを作るので、まだ便はあるかもしれない。続編だとかパート2(これはスペシャルとか特別の枠ではない、半年放送枠のことむ)じゃなくていいから、もう一回乗せてくれっ。と思った人はけっこう多いんじゃないでしょうか。

これ、スピンオフを作るにあたって(作ると決めつけるな)、スピンオフどころか小ネタ満載の部分だけ抽出して、大ネタな話をやってしまえないかと思っていまして、最終話で天野アキと足立ユイがまだ未開通区間の鉄路に踏み入っていくシーンを見て確信してしまったのが、この映画。いや全然イメージが重ならないだろうと言われるのは必至ですが、いまどき勝手にトロッコを走らせてどこかへ行ってしまえる路線なんて、架空の「北鉄」と夏の北三陸沿岸の風景意外に無いじゃありませんか。

誰をトロッコに載せて逃避行させるのか、そこに至るプロセスをどう組み立てるのかは、一応考えてみましたが、長いので割愛。まあ誰と誰がトロッコに乗るかは、だいたい想像がつくと思いますし、「去る者は追わずだ」と言える人物もほとんど決まってます。

現実の北リアス線は、北鉄で言うところの畑野駅(田野畑駅)から先が不通状態で、一つ先の島越駅を中心に復旧工事の最盛期。工事を行っている鉄道運輸機構の久慈の建設所長さんは、喫茶リアスにご飯を食べに来ていても誰も気がつかないくらい線の細い、しかしいい男・・・というどうでもいい小ネタはともかく、ここがつながっていないとトロッコは先へ行けないのですが、物語としては「まだつながってないけど、なんかどこかへ行けるんでないかい?」のノリでいいと思います。

しかし、「宮古さ着いたらバスに乗り換えろよー」とは、さすがにローカルすぎて, アキには言わせたくないです。

 

それを放送でやるか

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ガイム仮面ライダーウィザードの放送回数が53にのぼるということを雑誌で見たのが8月のことで、9月いっぱいの枠は番組改編のタイミングとして不思議に思わなかったけれど、いつものシリーズとしては少し話数が多いのねと感じていました。

しかしそれはそれで9月に入ってからのたたみかけるような展開で、絶対に「余るんじゃないか?」と思わされていたら、案の定、15日の放送であらかた物語が完結してしまったではないですか。そのまま次週の予告をろくに見もしないで録画を消してしまったため、22日の分の録画を見て驚かされました。

なんか知らんが、昔見たことのある怪人がうじゃうじゃ―と思ったら、フォーゼが出てくるWが出てくるファイズにカブトに竜騎にブレイドに響鬼に電王にキバに・・・あとなんだっけ? の客演に次ぐ客演。仕舞いには2週間も早く、次回作の主役となる凱武まで現れるというすさまじい展開にして、しかも前篇(笑) これってこのところ映画作品で定番化していた、今作ライダーと新ライダーの邂逅という「お披露目」を、番組内でやってしまおうという意図ですか。

ウィザードそれだけでも充分に堪能仕込みなのに、クウガ以降の歴代ライダーを総客演させてしまう大盤振る舞いは、エンターテイメントとして見れば「やるじゃねーか、東映」と膝を叩かせてもらいます。映画館に行かなくてもそれを子供らが見られる(最近は子供よりもかーちゃんに見せる趣向らしいですが、今回、変身前の面々は出てこない)ということは大事なのです。

それにしても、こんな設定を実現するとなると、やっぱりあいつが出てくるのか最終回。ここまでくれば掟破りの通りすがりの仮面ライダーも、まさに東映にとってはヒーローです。

初代と比較されるのが3代目の運命なら

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イングラムnextgeneration。その概略。長引く不況はあっても、震災は無かった2013年なのか。うーむ、80年代に、風化するのを覚悟の上で10年先を描いた機動警察パトレイバーは、現実の世界が追いついてきたり来なかったりの部分が面白かったのですが、このパトレイバーは、設定自体が過去になってしまうドラマを1年後の2014年に公開する、それも7章も使う必要ないだろうと言いたくなっちゃう、ヤマト2199方式。こけたら2015年の長編は無いよと。そこへ持ってくる、誰でも考えそうな第2小隊の設定と顔ぶれ。イングラムがCGではない現物(どれだけ動くかは推して知るべし)くらいしか、話題性がありません。

この企画が巷に知らされてから現在に至るまでの、現実の世の中の方がドラスティックに変化しています。前回、これをやるなら東京オリンピックとタイアップ・・・などと適当なことを書きましたけど、現実にオリンピックが決まっちゃうほどの2013年なのよ。でも、どんだけ悪口言おうと、みんな観に来るんだからさ。という制作サイドの思惑がありありと伝わってきます。

しかし初代と比較されることが悩みの種だという主人公のネーミングはそれでいいのかの泉野明。どう読むのかがだいたいわかる、使い古された小道具ですが、彼女は3代目のパトレイバー乗りということで、初代と比較されるのは、まあどこかの四駆と一緒で仕方のないことなれど、この小隊の2代目世代というのは、かつての劇場作品第2弾のあれのことなのか?

古典こてん

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#25いよいよ次回で大団円となる宇宙戦艦ヤマト2199の、第7章劇場公開版では制作サイドの都合で間に合わなかった約10分程度を組み込んだ、第25話。

はあなるほどそうなりましたかという、顛末不明になっていた人々のフォローがこの回で行われ、はたまた新たにこのあとをどうすんだ? な、前作とは異なる結末を迎えてしまった人も現れ、嫌が上でも続編を見せたいとのメッセージを受け止めた雰囲気です。

が、追加カットも与えられたデスラーの描き方には特別変化は無く、そりゃあないだろう、来週もう一撃かませに出てこいよってな幕引きにはなりそうもありません。

デスラーの最終話における役回りは、23と25話に振り分けられてしまったため、前作の最終話の緊迫感が半減してしまったのは否めません。その分、最終話に舞台を与えられた古代守が、やはり前作とは異なる振舞いを見せるわけですが、こうしたバイプレイヤーたちの活躍によって、ヤマトが役立たずになっていくかというと、まあそうでもない反撃もあるので、なんだこりゃーっとは言いにくい感じではありながら、最後の3話分を1週間おきに見るのは間延びしすぎです。

しかし視聴者にそう思わせるのは、これもまた制作サイドの戦術だよなあ。だから映画では尺を詰め、放送では間延び感をもたらし、ソフトに誘導するばかりか、ほーらこれだけ風呂敷広げたままですよ、続編観たいでしょ、観たいよね、観たいに決まってるんだ。と言わんばかりの流れです。

 

企画と演出は大事ですよ

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ヒーローズ東映ヒーローワールド

アトラクションやグッズ販売はまあいいんですけど、「貴重な撮影使用のスーツ」だとか巨大メカのちっこいプロップを展示するということが、ヒーローの存在価値をどれだけ興ざめの域に貶めてしまうのか、企画者さんたちは理解していないのだろうと思います。たとえば舞浜の妙なリゾート空間には、「ネズミやアヒルの着ぐるみ従業員などいない」わけです。ここが大きな差。百歩譲ってスーツや小道具を展示するのであれば、せめてそれらはリアルな管理或いはメンテナンス状態な空間ごと演出しなくてはだめなのです。

それこそイオンモールの吹き抜けを貫くような、設定寸大のマジンガーZ(戦隊ロボではでかすぎるので)と、その足元に同規格サイズのパイルダーを置いてなんぼです。臨海副都心に初めて18mのガンダムが登場した瞬間を、今の人は見ているのですから。でも、それさえもいずれ陳腐化する。ただ単にガラスケースに陳列しただけの強化服なんて、あっという間に見向きもされなくなるのがオチです。

たぶんね、今そんなこと言っても鼻で笑われるだけでしょうけれど、舞浜の親会社はジョージ・ルーカスからスターウォーズの権利を買い取っており、舞浜にはもう1個、テーマパークを載っけられるだけの土地があるのです。何十年後かに、そこにトウキョウ・ディズニー・スペースなんてものが完成したとき、必ずその演出に思い知らされることになるでしょう。

せっかくの貴重な財産。使い道をもっと考えなくちゃおもちゃ屋の延長線で終わっちゃうよ。

えらくなったもんだよ

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鷹の爪先週はちょっと取り扱いようがなかった、先週だったらちょっとしたインパクトの宣伝動画

劇場版ってさー、おまいら、最初に見たのが劇場だったぜ。

位置に付く

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一面お祭り騒ぎのような各局こぞっての会見中継だったそうですが、会見自体は至ってシンプルな中味でした。だから、マスコミは大げさに反応し、部数と視聴率との引き換えで、術中にはまったような流れと落ちでした。

やりたいことのために、残り時間を自由に使いたい。正論でしょう。映画を観てくれればわかる。本音でしょう。今度こそ本気・・・そこは、まあどうかなと思いますが、でも、その程度のコメントしか引き出せないんだからというより、むしろ取材陣自体がこの出来事には冷めていたのではないかと感じます。

なんであれ、ひとつの世界観と作風が去就するのは確かに残念ではあります。いまやりたいのはアニメーションではない。ということで、長編からは降りるけれど短いやつには、の期待を寄せるのはまだ早いようです。宮崎さんは、新しい日常のための、往くべき位置に付いたのです。

ところで長編と短編の境界線は何処にあるのだろうと、ふと気になりました。

となりのトトロは当初、60分の「中編」で企画されていたそうです。するとそれより短ければ「短編」なのかと思ったら、アカデミー賞では40分以上は長編扱いらしい。

するとこういうのが短編なのか。

 

老兵何処へ

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ポルコ・ロッソ宮崎駿さんが長編アニメーション映画の監督業から引退するという宣言が、発表直後のトップニュースになるほどの事とは思いもしませんでした。御年72歳。「ルパン三世カリオストロの城」で監督業デビューとするならば、だいたい34年、会社員の定年(最近は伸びてますが)にほぼ通ずる歳月を過ごしてきたわけで、引退なさること自体はあり得る話なのです。スタジオジブリとしての作品ならば、ここしばらくは2年に一本の割合で封切られていますから、パワフルのように見えても、「風立ちぬ」への着手は「崖の上のポニョ」の完成直後だと言われています。そのパワフルさをカンパケするまでには、約5年の耐久レースとなるのです。

引退宣言は、文藝春秋8月号掲載の半藤一利さんとの対談冒頭にて具体的に表明していましたから、引退そのものよりも、そのニュースの伝播の方に驚いています。確か「もののけ姫」のときにも、これで筆を折るというようなことを言われたことがありますし。これについては、ここ数作は常に、最後になる覚悟で作ってきたということも言ってらっしゃるので、今回はいよいよ年齢相応の体力がこたえてきたということなのでしょう。

しかしまあ逝去されたわけでもないのに(おいおい、失礼だろう)、惜しむ声だの若すぎるだのと大げさです。ディズニー嫌いの僕個人としては「日本のW・ディズニー」と評されることはもっと(そう比喩するメディアを)許し難い。長編から引退するというのであって、アニメーション作家、職人として筆を折るとは、今回はまだ言っていない。本日行われる記者会見でのコメントがどう展開するのかはわかりませんが、長編を手放してでも、残り少ないと自ら告げている時間の使い道をどこに振り向けるのかを見守っていきたいのです。そして老兵を継いで若い人たちが頭角を現していかなければ、アニメーション映画の世界自体が先へ進まないのですから。

 

 

第四の刺客

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rascalman1と言ったところで何の話か分からないと思いますが、転勤前に首都圏の放送局で時々見ていた「勇者ヨシヒコと魔王の城」が、宮城県では今どき流れており、この番組のあほさ加減を逆手に取った構成に、録画してまでまとめ観しているという・・・

それでも何のことかわからないので、ちゃんと説明すると、主人公のヨシヒコを狙い、第九話に登場する何人かの刺客のうちのひとりが、番組的には「アライグマ男」とされながら、本人がつい「ラスカル」と口走ってしまっている際どいキャラです。なんと舎弟を引き連れた拳銃使いです。

もともとRASCALという言葉の意味が意味ですから、こういう場面に出てこようとも不思議のない名前ではありますが、この出で立ち(むしろ顔)にミスマッチを生じさせるのは、はるか昔に一匹のアライグマにこんな名前を付けてしまったスターリング・ノースさんの功罪でしょう。

けんたうろす「予算の少ない冒険活劇」と言いながら、山賊だったり夜盗だったり村人だったり魔法使いだったりのゲストキャラに、けっこういろんな役者が「友情出演」で出てきます。番組が番組なだけに、そんな役やらせるんだーというノリがすごい。そのの1人、第一の刺客ことケンタウロス男なんか、ここんとこ空自の広報官や会津の殿様やジョージ浅倉に抜擢されている綾野剛さんじゃありませんかと、最近から役を遡っていくとなかなかすごい。もっとも、デビュー作が仮面ライダー555でのスパイダーオルフェノクでしたから、人馬となればグレードアップされているとも思えなくもないのか。意外にも、上半身と前脚(笑)は、馬らしく走ってます。

この番組、確か昨年、続編が放送されたはずですが、宮城県ではまだ放映されていないのが残念。いや、食い入るほどまでして観る番組でもないんですけどね。これを機に編成に組み込んでもらえると、密かにうれしい。

rascalman2ところで、かのアライグマ男ですが、飛び道具を持たないヨシヒコ一行にとっては大敵である拳銃武装の怪人なのです。しかしそこはアライグマ男、手にしたものを洗わずにはいられない性分でもあり、手持ちの銃をすべて水浸しにしてしまうという判りきったオチをつけやがります。

これだから功罪抱えつつも愛され続けるキャラなんでしょうかねえ。

 

TBin青海でした(うちの行事じゃないですけど)

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tb02TBお台場(うちの行事じゃないですよ)という記事を以前書きましたが、日本未来科学館の所在地は、正しくは青海2丁目でした。

「サンダーバード博」に過度の期待はしちゃならんと思いながらも、まさかなー、実物大TB2号は無理でも、ポッドくらいはどどーんと置いてあって、ジェットモグラはだめでもTB4号くらいなら設定原寸大でそこに展示されていて、ポッドの内部再現を眺められたらすごいよなあ・・・と妄想しながら出かけて行ったわけです。もちろんそんなものはありませんが、TB1号の操縦席は再現されていました。

そこに主催者の心意気を買っております。主たる展示は新たに興されたプロップの縮小版模型や、実際に使われたマリオネットなどです。

この展示会って、客層はかなり高年齢だろうという予想は大当たりで、ややもすると「お孫さんを連れた当時のファン」という3世代見学で、一番居心地悪そうにしているのが「中間の息子さん」などという風景もあり、ばりばりの団塊世代であろうおぢさんが、ずっと隠し持っていたのかもしれないサンダーバードのTシャツを着込んでやって来ていたりでしたが、お前ムック本丸暗記しているのか?と思ってしまうほど饒舌に解説してくれる中学生がいたりで、けっこう多世代の来場者でにぎわっていました。

それで感じたけれど、この手の展示は、博覧会ではなくて、美術館でやってもらった方が、じっくりと眺められるかもしれないということでした。その一方で、なかなか沢山のメカニックやトレーシー島の模型など、一部の映像展示を除き、条件付きで写真の未撮影許可を出していたことは、博覧会展示ならではの好意でもありました。

さらに気づかされるのは、スーパーメカニックこそないけれど、実在する海上保安庁や消防などのレスキュー機器の合理的な機能や、ユニフォームのスタイリッシュさ。この辺りの展示になると見学者は激減してしまうのですが、これはこれで見ごたえがあり、どうせなら特殊車両の実物でも置いてくれたらいいのにと。

しかし、サンダーバードだから集客できるという実力は認めるとして、日本のテレビ番組が生み出した「人型ヒーローやロボット」(これは別枠で行けるから)を除くスーパーメカニックだって、よってたかって集めたらすごいことになるはず。自分の孫を連れて、そういうものを見に行く日が訪れるかどうかは、今のところ皆目見当もつきませんが・・・