風にたなびく暖簾が目に入り、そろそろ昼どきだよと立ち寄ったお店です。
カウンターは六席、小上がりには四人掛けテーブル四つ。小さなお店です。が、献立表を見たらなかなかの豊富さ。そのうえランチメニューも複数、別途「おすすめ」まである。
厨房を一人で切り盛りする店主に「こんなに沢山大丈夫なの?」と聞いたら「ええまあ、ちょっと手に負えないかも」
というわけで来週答えを出しますが、僕はここで何を食っていたでしょうか。
福来みかんカレーが、つくば市のキャニオンで出されて一年くらいが過ぎましたが、Aセットばかり食っていたので試したことがなく、先日初めて注文しました。
カレーライス自体は子供でも怖がらない中辛で、ルーの表面に福来みかんの皮からすり出したパウダーがふりかけられています。これで辛さを調節するというより、風味を味わう趣向です。
福来みかんの皮は陳皮のひとつで、乾燥させ擂り潰して七味唐辛子の一味に加えられるものです。
実も食えないことはありませんが割と渋いのでマーマレードの材料にした方が無難です。しかし皮は昔から、うちの辺りではどこの家でも七味の一味にしようと収穫後に天日干しさせていました。
さてこの福来みかん、筑波山麓の特産であるとか、北限が旧八郷町(今の石岡市)などと語られているのですが、特産というのは間違いありませんけど、八郷の北限は正しくはありません。これは言ったもの勝ちの世界です。
何故ならうちの近所じゃどこの家にも自生しているし、つくばーど基地自体が八郷よりも北に位置していますから。
仕事で出かけた旧今市市(今は日光市)で、晩飯に駅弁でも買って帰ろうと、現地では有名な埋蔵金弁当を買い求めに行きました。
とは言っても、日光彫の器に盛りつけられた150000円ものすさまじい弁当ではありません。そんなもん家族分買ったら家計がすっ飛びます。いや自分のだけでも買えやしません。
そんな大それたことはできないので、別趣向のSL大樹日光埋蔵金弁当1350円です。スチロール製のわっばめし風器2段重ねで、シャベルが付いてます。
本来は、東武鉄道を走るC11にタイアップしたもののため、埋蔵金堀りではなく、機関車の窯に石炭をくべる形をしています。埋蔵金堀に行くのだったら、剣先スコップじゃないと掘り始めが大変です。
主食はちらし寿司です。これをシャベルで掘りながら食い進み、おかずの方は玉子焼、いんげん、漬物、ますの塩焼き、日光高原牛のしぐれ煮、鱒のだんご、湯葉、蓮根・人参・椎茸・こんにゃくの煮物、さつまいもの甘露煮。これらは割り箸を使います。
掘り進め完食しましたが、宝物は特に出てきません(笑)
航空自衛隊百里基地が監修し、スーパーマーケットのカスミが作った「空自空上げ」。基地食堂で実際の献立を食ったことはないから、どれだけ本家との差分を埋めているのかは定かではありません。
まあ見た目には「からっと揚がってないよ」と思うんですが、つい買ってしまいました。
商品は「みそっぴ」と「さっぱり梅」の二種類。これは、からあげを浸すソースのことです。みそぴーじゃないの?(商標登録されていて使えなかったんだろうか)のみそっびは、うっかりご飯にもかけてしまいますが、けっこう味噌味が濃い。梅の方のからあげはアオサが練り込まれていてソース無しでもうまい。やるじゃん、百里基地(この場合は再現しているカスミの方か?)。基地のある小美玉市の小川店には空自の人たちが様子を見に来てました。
後輩の社員に那珂湊のとある会社の社長を紹介してほしいと頼まれ、承知したけど水曜日は駄目だぜと言いながらアポイントを取り(すいません、お忙しいでしょうけど水曜日以外でぜひっ、と頼み込んだわけですが)、連れて出かけた帰り道に昼飯へと立ち寄ります。
なぜ水曜日がダメかって、大洗のここが定休日だから。
常連とまでは言えません。月に一度行っているかいないか程度の客です(あーすいません、シャチ用の話はもう終わってます)。夏場は道が混むので頻度も落ちますし。まあそのあたりのことはほっといて、うに・いくら・ほたての丼を注文し、ついでに刺身の三点盛をお願いしたところ、一品おまけがついてきたのでした。
これはたぶん、後輩を連れての、というところへの気遣いですね。ありがたくいただきましたですよ。