食肉加工の会社がお客様にありますので、こんな塊も購入可能・・・
先日の忘年会ではTA01Wさんによる「たちばな風とん汁と漬け麺」が振舞われ、きわめて短時間のうちに、妙高・新井のあのとん汁が再現され、舌鼓の連打となりました。
ことしは知らないうちにけっこう通っていたらしく、味の出し方から具材のコスト論まで研究していたようです。しかし「けっこう通っていたらしく」って、簡単に書ける距離ではないことは、わかる人にはわかると思われます。実は豚汁(ここは区別して漢字にします)に関しては昔、E-Actのイベントに持ち込んで食ってもらったことがあります。
同じくらい昔で言うと、つくばーどにおいて自らカレーライスも担当したことがあります。昔は僕なんかのいい加減なモノづくりでも通用したというか、要するにちゃんと働いていた新人のような時期もあったのですね。しかし板チョーといったら狼駄さんを筆頭にコムロさん、SIDEKICKさん、kawaさん、TA01Wさんと最強の布陣。その向こう側には青影さんなんていう隠し玉もいます。ここに最近は、ときどきふらっと、のまどんさんが現れるわけですから、もはや僕は戦力外。だってねえ、これだけうまいものを作ってくれる人材に恵まれていたら、自分の作るまずいものなんか、わざわざやる必要はありません。
それなら僕は、人材の発掘に専念しよう(すげー勝手な論理)。と、ここまで書くとピンと来た人もいるかもしれませんが、大変興味深い人たちがいらっしゃる。
いつ、とは言わずに、いずれその機会を期待して、オファーしてみるってのはどうでしょ?
うかつにも、自分で注文していながら、どちらがロースでどちらがバラだったか判らなくなっています。圧倒的な富士宮焼きそば目当てのお客さんばかりのお宮横丁で、この日最初の注文であったとか。9月の下見のときに対話した店長さんはイベント出店で不在でしたが、ちょっと目つきのとっぽいにいちゃんとも話は弾み、「何しろ俺はここを目指して食いにきたのだよ」とか言っているうちに、溶岩プレートの上には数量限定のポークつくねが。
「これ、サービスしますよ!」
「ほんとー? それじゃー申し訳ないからジンジャエール買うよー」
と、まあ商売上手に乗せられておりました。
当たり前の話、ポーク神社というこの店は地元産の豚肉の塩コショウ焼きを出し物にしているから、肉がうまいのですが(にーちゃん、しかし店長に比べて塩コショウの分量が少なすぎるぜ)、ちょっと意外だったのが串焼きの付けあわせとも言うべき葱の方で、うちの近所の肉屋でやっている、やっぱり地元産ローズポークの串焼きに使われている葱よりも数段やわらかくて甘くてうまい。ポークではわが地元も負けていませんが、葱でやられました。
ここに通っていたわけではありません。が、飯を食いにもぐりこんでいた記憶はありまして(なにしろ自分の通っていた大学よりもうまかったので)、仕事で出かけたついでに遅い昼飯を食ってきました。何年か前に「大学の学食は学生価格で一流レストラン並み」などというテレビリポートやら雑誌記事やらが出たことがありますが、なるほど昔の学食じゃ考えられない献立がずらりと・・・よだれと言うよりため息ものです。
にもかかわらず、学食ったらカレーライスだよなあ。と思ってショーケースを見たら、早くも売り切れ。
むむむ・・・学食ったらカレーなんだけど(個人的趣味)、なにも現役の学生までそれに習わなくたって、どのメニューも安くてボリュームあるだろうに。チキンソテーの何とかいう主菜で260円を中心にライスやらスープやらサラダやらをトレイに乗せていって、ワンコインで済んでしまうのは、さすが生協です。さらにそっと周囲を見てみると、近所のおばちゃんたちも食事に来ているし、なんだかご同業だなあといった勤め人風の姿もある。といって、まさかいい歳したおっさんが昼飯の写真なんか撮っているのもみっともないので、料理の撮影はせずに食うほうに専念。一流かどうかは、まあそれはそれということです。
しかし広いキャンパス内にどれだけの食堂や売店があるのかと思って検索してみたら、これがとんでもなくすごい。SIDEKICKさんが提唱する「買い食いトライアル」というのは、こういうところをステージにすべきですね。
それは日曜日の未明に起きていた出来事らしく、家人の誰もが気づかぬまま夜が明けていたのです。朝一番の仕事から引き上げてくると、
「誰かがたちばなのとん汁を置いていったらしい」
と、うち中がちょっとした騒ぎになっていました。円筒形のタッパーウエアーには、ずっしり、なみなみと、馴染みの豚バラとたまねぎと豆腐のとん汁。再加熱のために鍋に移すと、我が家で一番大きなアルマイト鍋であるにもかかわらず、ほぼいっぱい。どこからどう見ても10人前を越える、あのたちばなのとん汁です。
自動的に、遅い朝食はとん汁定食(なんで自宅で定食なんだ?) そしてありがたく思いもよらぬ妙高、というよりかつての新井の味をいただくこととなったのですが、ここからが耐久の始まり。さらに家族総出で挑んだ昼飯(僕にとってはほぼ連荘)にもかかわらず、このとん汁が減らない。やむなくその日の夜もとん汁定食。それでもまだ大量に残るとん汁は、翌朝の朝飯にも持ち越されます。
もうお分かりでしょうが、この調子で家人が一人ずつリタイアする中、水曜日の朝食まで、昼飯を除く僕の食事は、とん汁定食に終始したのであります。
いやもう、当分とん汁はご馳走様です。今の気分で言うと、来年の妙高は、なにか別のものを食いに行きたいです。