冬至まで柚子湯を待たない不謹慎野郎です。実際の冬至は本日です。子供の頃は目の粗い布で作った巾着に柚子を入れて、実が飛び散らないようにしていたのに、巾着ごと中身をつぶして強制的に香りをたてるという悪さをしてましたね。
北極では太陽の無い極夜の日、南極は逆に白夜の頃。中緯度でも昼間の時間が10時間を下回る日。今日もさっさと帰宅して風呂に入ります。
かわねこさんが三代目エスクードについて、読んで愉しい記事をまとめているので持ってきちゃいました。バーゲンプライス、投げ売りなどという話はよくありましたが、三代目がそれほど不人気だとは思っていません。そのあたりが実際のユーザーさんとの見え方の違いかもしれません。だって三代目って、僕にしてみたら質実剛健と同時に豪華絢爛な四駆でもありましたし、時々借り受けて2700と3200を知っていますから、比べたら初代が以下略。
「質実剛健」という言葉は、明治天皇が産み落としたものです。細かく言うと、1908年に発布された「戊辰詔書」にその原型が記されています。曰く「国民は忠実に仕事に励み、勤勉に倹約をして生計を立て、自ら質実を重んじ自らを励み勉め続けなければならない」という一文。ここに出てくる「質実(誠実であること)」を国民に奨励する一方で、国体尊重を徹底するぞと「剛健」をくっつけていき、四字熟語が使われるようになります。
初代が登場する80年前に、質実剛健なる言葉は生まれていたわけですが、「簡古素朴」と言わなかったところがミソでしょう。同じ意味ですが、字面が国体尊重とはかけ離れそうです。簡古素朴はむしろ初代向けのイメージです。誤解を恐れずに書きますが、巷で見かける「初代かっこいい」の評価に「そうなの?」と思わされる半面、そんな評価が得られるのは昨今のSUVが安全・経済性能はともかく、面白みの点で金太郎飴になってしまったことを感じ取られているからと邪推するのです。
ここで避けて通れないのが、三代目以上に空振りを喫した二代目のことです。登場時の姿は初代のとき以上に「なんでこんなことになった」というものでしたが、僕を含めて日本でだけの印象だったのかもしれません。何度か書いていますが、ダカールラリーでアピオが成績を出していたのは二代目ベースのラリー仕様ですし、いまさら引き合いに出すのもなんですが、ウエストウインのTA52Wがエスクードの戦闘力を遺憾なく引き出してきました。
うまく行ったり行かなかったりの歴代は、ありていに言えばメーカーの社内政治によって翻弄されているのですけど、歴代それぞれにファン層が生まれ、販売台数とは無縁のところで人気を集めていると思います。公的機関に在庫処分のように放出し廃盤となったセダンだって、メーカーでは新しいセグメント参入へのチャレンジを放棄する政治決着でした。それに比べればエスクードはまだ救われています。絶え間なく市場のフロンティアにいるのですから。
だって家内がですよ、BE‐PALなんか買ってきて読んでるんですよ。言っちゃあ何ですがパキバキのインドア嫁ですよ(子供時代に父親に強制キャンプに連れていかれてテント泊が嫌いになったトラウマがあるらしい)
なにを今さら雑誌の付録なんか・・・と思ったら、小学館は何をしでかすのかBE‐PAL+Jack Wolfskinのコラボレーション企画としてプライヤーとかミニライトとかワイヤーカッターやらプラスドライバーやら缶切りペーパーナイフにミニノコギリというマルチツールが、あのポウマークとロゴ入りで実現されておりました。
はー・・・これは面白い。けどこれすぐに壊れそうと心配するより、無くしそう。
この数年、神事だけにとどめてコロナ感染対策を続けてきたあの悪態祭が、今年からフル規格で再開されるようです。一般参加者がどのくらい戻ってくるかは蓋を開けてみないとわかりませんが、かなりの密になるし祭事側に対して唾を飛ばすがごとくの悪態をつきまくる行事だし、争って供物を勝ち取る荒っぽい祭りなので、「どうなんだっぺなー」と近所の古老たちは噂話に花を咲かせていました(もうそんなことで呼び止めるなよ)
悪態祭も一度は絶えた秘祭でした。つい先日、奥州市の黒石寺が主催する蘇民祭が、高齢化と後継者不足で継続できぬと、千年伝えてきた奇祭の継続を断念せざるを得なくなったことを思うと、半分観光化させても「続けていくだけえらいんですよー」と古老たちに答えるのです。しかしここも高齢化は進行しており、後継者問題はいずれ壁となる。「先輩手伝ってくださいよ」と神主たちに言われるのですが、君らより俺の方が年寄なんだってば。
そう言えば「スズキエスクード」と「機動警察パトレイバー」は同級生でしたので、パトレイバーも本年35周年(まあそのことは4月に書いてるんですけど)ということで、土浦市役所がにぎやかだなあと思ったら、2階フロアにあのタイプJ9グリフォンの立像が奉られてしまいました。以前、パトレイバー展において展示されたグリフォン立像と同スケールのものを、地元のライオンズクラブが製作発注して寄贈したのだそうです。
いやー・・・またしても思うんですが、多国籍企業の裏側で犯罪組織も抱え込んでしまって(行きがかり上、ね)、その邪な部分が生み出したという出自のグリフォンでも、土浦ではすっかり身内扱いというのが、もう呆れるのをやめて微笑ましくさえ感じてしまいます。「シャフトエンタープライズジャパン・土浦研究所謹製」、なんて罪深い言葉なんだろう。
しかし地元のニュース記事を読むと、馬鹿の一つ覚えで「機動警察パトレイバー=アニメ」と決めつけている。この立像企画関係者が同作のメディアミックス性を知らないし、土浦市自身が「アニメで街おこし」などと言っちゃうのをまた鵜呑みにするマスコミも、所詮は街ネタ扱い程度でしかないということです。
グリフォンはアニメ版よりも漫画版の方で先んじて登場していますから。