とある郵便局の隣の畑。
雀がせっせと何かを啄ばんでましたが、はて?
フェンス越しに遠目で見てたから、何蒔かれていたのかは判らなかったんだけど・・・
今くらいに蒔く種って葉モノかなぁ?
RECSによる吸気系洗浄を施して3週間、4000キロほど走りました。
この手のケミカル整備には必ず良い悪い双方の声が出るので、前置きとしては自己責任と自己満足の世界だよ、と言っておく必要があります。持論としては、こういうのをたまにやるより、定期的なオイル交換やクーラントなどの管理を欠かさない方が的確だと思っています。
でもまあ、僕の場合自体がまさしく「たまに」どころか「きまぐれで」の部類なので大きなことは言えません。
施工から3日くらいは、吸気系に残った洗浄剤の影響なのか、溶融されたカーボン類が圧送されるからなのか、燃焼が不安定になったような音が聞こえていました。施工後300キロ走ってすぐにオイル交換していますが、洗浄された汚れが燃焼しつくされるとは考えにくく、エンジンオイルに混入した分が残留すると想定すると、これはちょっと早すぎたかもしれません。
一方、BLUEらすかるは一回の走行距離が最低でも300キロと高速道路の移動が多いので、もともと吸排気系への負荷は平準的に掛けられているため、ケミカル洗浄に関しては樹脂類への攻撃性を除けば悪い傾向ではないとも思っています。
アクセルのレスポンスが上がるというのは、V6でATミッションで基準より大径のタイヤを使っているこの車に関しては、体感できても劇的な変化ではありません。ただ、ATゆえにアクセルの踏み込みからのタイムラグが大きく、V6ならではの「一度回転を落としてからのトルクの回復がもっさりしている」という癖を思い浮かべると、施工の前後比較では素直に回るエンジンになったと言えます。
燃費改善は、こういうものは3段論法の一角にすぎないと思いますからあてにしていません。現状で言うと、2000回転から2500回転で時速100キロまでの速度域でリッター11キロに届くか届かないか。これはタイヤサイズの問題と、ドライバーの体重という大問題をかかえているので、標準だったらもう少し良い数字が出るのかもしれません。でもとりあえずカタログ数値はクリアしています。もちろん3000回転以上で走れば数字は明らかに落ちます。
なにしろ51万キロの老体ですから、小淵沢あたりの傾斜地を一直線に登る道路などは苦手になっていたのですが、今回は3名乗車で荷物を積んでいて「あー、以前はこうはいかなかったよ」というトルク感に余裕の登坂をこなしました。これが最も大きく体感できた違いでしょう。
ひとつ気になるのは、RECSだけではなく燃料側からの洗浄を行う「フューエル1」も同時に使っているという点で、はたしてどちらの方が効果を出しているのか。単品だけだったら異なる結果になるのではないか。という検証が必要かな、というところです。
また、わすれてはならないこととして、ケミカル剤がパッキンなどの樹脂類に「悪さをしない」という証明がなされていません。添加剤の類も同様ですが、副作用としてオイルにじみが発生することは、過去にも経験していますから、万能ではないのです。もっとも、スズキのエンジンに関して言えば、オイルシールは脆弱につき劣化交換して当たり前というつきあいを長年しているので、にじみ程度では僕は動じなくなっています。
結論としては、劇的な改善は望まないけれど、ちょっとした変化で運転しやすくなっていることは大いに歓迎というところです。
普通だったら全損
元の車両のシルエットが残っているだけに、リアに背負ったタイヤが奇天烈さを倍増させる「トライドロン」の基本形態は、タイプスピードと呼ばれています。仮面ライダードライブが「たすき掛け」している攻防用特殊タイヤを供給交換するという、本来お前がタイヤ交換してもらう立場だろう? と突っ込みを入れたくなる能力を持たされています。
この背負った謎のタイヤがせっかくのエアロダイナミクスを台無しにしてしまいますが、元の車の車重を若干上回る程度の約1.4トンちょっとだそうで、車体を構成する超合金素材が強度と軽量さを両立させているのでしょう。最高速度は時速560キロに達するとか・・・
で、この5本目と6本目のタイヤはどうやって使われるのかと思ったら、なんと変形してタイプワイルドになってしまうのです。たぶんラフロード対応型か、ぶちかましでもくらわすドッグファイト用という形態のつもりのようです。
びっくり仰天なのは、見ての通り車体がコクピットを除いてひっくり返されているばかりか、前後が逆転しているのです。あれ? ということは、もともとミドシップ・リアドライブだったものが、この形態ではミドシップはそのままでも駆動輪はどうなっているんだろう? 劇中設定が4駆でないのならMFってことか? どっちにしても車体がひっくり返っているというのは、普通だったら全損の姿です。そもそもコクピットはどうやってこの位置にくるのかが謎です。
スーパーパトロールカーの架空設定には、ローリングコクピットとでも言うべき奇抜な発想がありました。しかしトライドロンはコクピットの前後方向までもが入れ替わってしまうとてつもない変形を遂げるのです。それだけではありません。もうひとつ、6輪駆動っぽくなってマニピュレータまで展開する、格闘型?あるいはレスキュー仕様のタイプテクニックという形態もあります。こりゃもはやレイバー。ドライブは警察官だからパトレイバーだよ。
こうなるとミドシップと言っていいのかどうかわからなくなるコクピットの移動。これだけの装備・・・というかプレイバリューを発揮するなら、わざわざ仮面ライダーという商標にこだわらなくてもいいじゃないかと思ってしまいます。
ところが、この撮影をやっているとき、近くで遊んでいた小学校低学年くらいの男の子が
「おじさん、トランスフォーマー好きなの?」
と聞いてきたわけです。
残念ですよ東映さん、仮面ライダードライブ、子供たちは観てませんよ。
品薄なのは知ってたけどさ。
やらまいかしてほしいこと
「スズキはコンパクトSUVのパイオニアとしてVITARAやGRAND VITARAを投入してきたが、新しい『VITARA』が新世代のSUVとして、VITARAシリーズのファンだけでなく、SUVに興味をもたれるすべてのお客様を魅了するものと信じている」
ニュースリリースによれば、パリ・モーターショーにおけるメーカー代表のコメントは堂々たる自信に満ちております。配信された鈴木俊宏副社長さんの英語も聞き取りやすいスピーチでした。明らかにモデルの世代交代を行い、現行エスクードは生産終了させ在庫整理に向かうということです。
実際、満を持して誕生する新生VITARAには、沢山の顧客が現れることを期待してやまないのですが、いみじくもVITARAシリーズのファンとしてこのリリースをどうとらえているかといえば、誰がどうまとめてこう綴るのかについては、大本営発表だなあとしか感じないのです。
スズキが1988年に欧州市場に投入した「VITARA」は、洗練されたデザインに本格的四輪駆動性能を持ちながら、日常の生活でも便利に使えるなど、都市型コンパクトSUVのパイオニアとして高い評価を持って受け入れられ、新しい市場を開拓した。
今やスズキの広報所属の人たちにとっても、これは歴史の域であろうと思います。皮膚感覚として当時を知っている人はほとんどいらっしゃらないのではないか。ただし、新しい市場を開拓したという事実は確たるものですから、いつのまにSUVにくくっちゃったんだ?という一言はスルーできます。
これに続く1998年の「GRAND VITARA」はオンロードでの性能を向上させたクロスオーバーSUVとして男女を問わず世界中の多くのユーザーに親しまれた。
たった2行でまとまってしまう2代目のセンテンス。ここにすべてが語られていると思います。しかし2代目はクロスカントリーセダンとうたわれていた。オンロード性能を向上させたことは事実ですが、クロスカントリーセダンという言葉がいつしかクロスオーバーSUVに取り換えられてしまうのは、ファン側の真理としてはさびしい限りです。初代、2代にわたってこの車が世界的に著名となったのは、ラリーレイドでの活躍であったはず。だけど、2代目はGMの意見を取り入れすぎて、少なくとも国内市場では苦戦したことも事実(まあそんなことリリースに書くわけないのですが)
2005年に発売した「GRAND VITARA」は、フルタイム4WDシステムや四輪独立懸架式サスペンションなどを採用し、高いオフロード走行性能とオンロードでのスムーズで快適な走行性能を両立させ、世界で高い評価を得ている。
これはむしろ「4輪独立懸架サスペンションを採用しながらも」だったのではないかと思ってしまうのは、初代ユーザー目線だからなのかもしれませんが、3代目はコンパクトSUVと言いながらも北米市場を意識したことがあの寸法となり、国内やヨーロッパではちょっとでかいよ、と言われました。しかも肝心のアメリカの人々が、アメリカンサイズの車を手放さなかった。最終的に北米市場からは撤収したことで、拠りどころがヨーロッパに移行しているという市場事情を忘れてはならないと感じるのです。
さて何を言いたいのかというと、SUVと括ることによって本格的なオフロード性能とは従前とどう区別されてしまったのか、そのような土台の中で生まれた新生VITARAだけれど、エンジンレイアウトや車体構造をそれまでの骨太な四駆から一変させてもなお、ここがこうだから魅力的なのだという的確な評価を知りたいわけです。
メーカーには是非、すぐにでもハンガリーから現車を取り寄せ、「営業社員向けの試乗会」を開いてほしいと思います。こんなのはニュースや記事からの情報ではだめでしょう。営業さんが実際に触って運転して、出来栄えがどうなのかを肌で知ることの方がずっと重要です。
5本目のタイヤ wolfcityさんからのメール
事務局Sさんから「ESCLEVのサーバーにログインできなくなっているよ」と言われるまで気がつかないほど、請け負ったサイト更新をさぼりまくっていたことはとりあえず棚上げして、いつ、なぜそんなことになっていたのか検証するのに時間がかかりました。
パスコードなどは乗っ取られていなかったので、プロバイダーに対して何かの申告で自ら変更したパスワードをど忘れしていたというのが真相でした。
大いに猛省・・・
そんな中、実はTDA4Wにお乗りのwolfcityさんから、林道上で礫を踏みつけサイドウォールを破損したというリポートをいただいておりまして、結果的にほったらかしてしまう不届き千万なことになっておりました。
大変申し訳ありませぬ。サイトリポートはこちら
要は、このケースはいくらでも起こりうることで~あ、サイト更新をさぼったことじゃなくて、パンクの話ですよ~、wolfcityさんの場合は5本目のタイヤ、スペアを背負ったエスクードであったことが幸いでした。
林道、とりわけガレ場やがけ崩れで岩が崩落している場所、さらにそこが季節変わりして草や藪に隠されているような場所では、尖った礫がタイヤを切り裂くのです。自分でもやってますから大きな声で言える立場じゃないんですが、こうなる可能性はゼロではないということです。6型以降のエスクードでは、このスペアタイヤは自ら工夫して対処しなければならないわけですし。
wolfcityさんのありがたいことは、そういった部分に後ろ向きにならずに警鐘を立ててくれることと、懲りることなく林道を走り続けてくれていることです。なにがしかのリスクはあるにせよ、そこに注意し安全に走れば、林道ツーリングは楽しいのですから。





