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  ~懲りない傾向~

Team WESTWIN Warriors#102

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jxcd-16-042後藤誠司選手がエスクードに乗り始めて6年め。そのエスクード自体が19年前のクルマです。考えてみればオルタネータが寿命を迎えるのも当然の話で、しかもこれが壊れるのはほとんど予兆なく来る時が来ます。レース当日に、というのはなんとも不可抗力。

そんなタイミングで壊れるなんて「ドラマじゃあるまいし」じゃありませんが、その後の展開はまさしくドラマでした。

「エンジン停まった! オーバーヒートもしてる! 島さん呼んでーっ」

という後藤選手のコース上からの悲痛な叫びは、オープンソースの無線なので島雄司監督にも聞こえています。エンジンフードから白煙・・・じゃない水蒸気を上げるエスクードに駆けつけると、後藤選手は突然下がった電圧と再始動できないイグニッションの因果関係を調べるべく右往左往。

点検の末、オルタネータの故障と判断して電源の応急処置を施しピットに押し戻しますが、電動ファンが回らないという二重のトラブル発生。しかし時間が無いため他の車両から充電しつつ序盤を戦うこととなりました。

その後、調達された新しいバッテリーに載せ替え再度チェックをしていたところ、電動ファンに絡むヒューズが外されていたことが判明したのです。

「あのやろー! 余計な仕事を増やしやがって!」

どうやら後藤選手が右往左往の最中に、あちこちの電気系統をカットしようと何本か外したヒューズの1個がそれだったようです。

「だってねー、聞いてくださいよ。エンジン側の応急処置をやってる最中、私は4か所も火傷していたんですよ。まあ夢中になっているとそれにさえ気がつかないものですけど、あとからもう痛いのなんの」

・・・絶句というより、笑っちゃいけないけど抱腹絶倒。その局面でも後々大馬鹿エピソードを残す後藤選手のこれもまた笑いを絶やさない才能かもしれません。かくして広島遠征は終了。今季は11月末のTDA最終戦へとスイッチが切り替わっています。

Team WESTWIN Warriors#101

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moto-westwin広島遠征のオチ編の予定でしたが一回延ばして、急きょMОTО編を割り込ませます。

ウエストウインはご承知のように四輪と二輪の双方を取り扱う販売・整備修理ショップです。これまで四輪の、四駆のレースについて特化して紹介してきましたが、オートバイショップとしての実力も高いのが同店。Team WESTWIN Sportsとしてレース活動を展開しています。担当は元ロードレース国際ライダーきねずかじろうさんこと池田さん。

先日、Team WESTWIN Sportsは熊本県のHSR九州サーキットで開催された「2016ドリームカップフェスティバル第三戦」にエントリーしました。

ドリームカップフェスは、一般市販車を使用した初心者からベテランまで楽しめる参加型スプリント&耐久ロードレース。スプリントレースのSОクラスに2台が送り込まれました。このクラスはスポーツオープンと呼ばれ、排気量オープンの市販スポーツ車が対象。参加台数により、スーパースポーツとスーパーネイキットに区別される排気量・改造のオープンカテゴリーです。

「経営を任されてから二輪のレースに顔を出すのは初めて。私、二輪自体かなり久しぶりの観戦だったので、うちのチーム体制のしっかり度にあらためて感心させられました」

ここでは社長の島雄司さんが、嬉しそうに言うわけです。モトレースの世界はピットワークの時点で見せ場が始まっているから、技術や技能だけでなく見せ方見え方も注目されます。泥だらけになって戻ってくるエスクードたちにも臨場感はありますが、コースに送り出す直前のバイクやライダーたちの姿は、おそらく四駆のギャラリーよりも若年層が、四輪よりも早い年ごろで目に触れる。そういった外側への意識を行き届かせているのがウエストウインなのです。用意されているマシンは、本来のウエストウイン・チームカラーでコーディネートされ、整然としたピットは緊張感だけでなく、得も言われぬ佇まいを見せてくれます。

スプリントレースは予選 が全クラス 10分間のタイムアタックを経て決勝。周回数は多くのクラスが12ラップです。で、残念ながらレース経過を知りませんのでSОクラス結果を聞きますと、

WESTWINsports 和田勝蔵選手(KawasakiZXー6R)Laps12 TotalTime14:57.101 BestLap1:13.378で優勝。2位とのタイム差は0.455秒でした。
もう一人、WESTWINsports・with久保山環境サービス 岩下賢治選手(YamahaYZF-R1)がTotal Time15:20.381 BestLap1:14.794、トップとの差23.280秒で3位(リザルト表では4位)に入賞しています。特に岩下選手は序盤で順位を落としたものの、気迫の追い上げで表彰台を勝ち取ったそうです。

「私が行ったから行かなかったからに関係なく、バイクのチームも一所懸命やってくれてます。むしろほとんどサポートもしていないことが申し訳ないくらいです」

島さん、よもや折衷でモタードなんかに触手を働かせたりしないだろうな?(しかも自分で出るとか)

ところでこの日(25日)の連絡をいただいた時、島さんから

「雷蔵さんのブログを読んで熱くなっているご婦人がいるので」

なななな、なんですとーっ!?

「7月のTDA観戦から連れて行ってもらって、前回(8月)のJXCDにもお手伝いに行きました。ブログを拝見したら、もうそのときの臨場感そのままで、こんなふうにバックアップされている人がいるのねと泣けてきました!」

いやはや恐れ入ります。ありがとうございます。そのうち島社長が「ブログを再編集して出版しましょう」と言ってくれるかどうかはわかりませんが、なんだかんだでこのコーナーは100を越えました。そのようなタイミングで熱い言葉を賜り恐縮しております。

Team WESTWIN Warriors#100

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「我々に何かできることはありませんか!」

電気系統の故障、朝から降り続く雨、未出走失格へのタイムリミットというウエイトウインのピットで、オルタネータのトラブルに見舞われたエスクードのために声を発してくれたのは、広島の地元勢。それも普段からエスクードには乗っていない、別の四駆の応援をしている面々でした。

彼らは率先してバッテリーを調達に出かけてくれ、ウエストウインのスタッフがエスクードにかかりっきりになれるチャンスを捻出してくれます。

 

「コースで雨の具合や土の状態を調べてるずぶ濡れの奴、あれは昔、千葉のレースで馬鹿みたいに速かったパジェロミニのドライバーだろう? なんだってそんな男があそこまでサポートに徹しているんだ?」

他チームの面々が、黙々と裏方仕事をこなす川添哲郎選手の姿を、過去のレースから覚えていて、彼がそれほど補佐する後藤誠司選手についてあらためて脅威を抱きます。知っていようといまいと、誰もがウエストウインに注目していて、その走りもピットもつぶさに見てくれていました。蛇足も蛇足ですが、日曜日夜から月曜日朝にかけてのこのブログも、検索キーワードのヒットで「ウエストウインJXCD」は赤丸急上昇していました。

結果は既報の通り、タイヤ規格の違反によって、後藤選手の失格と、全記録剥奪。チームを背負い、大勢のスタッフを引き連れ、あるいは「宿泊費用は気にしなくていいから連れて行ってやる」と言われても気を遣って地元に残った若い人たちの期待を預かってきた島雄司監督には、個人としても立場の上でも手を振り上げなければならない思いにとらわれたのです。

「こんなに悔しいことってあるんですね。ごっちゃん自身に負けた時よりも悔しい」

川添くんをして、島監督の気持ちを代弁する一言は悔し泣きを隠せなかったようです。が、対抗して抗議を行うか?という主催者からの問い合わせに

「監督が手をあげたら、振り下ろす理由も必要になるでしょ? 結果は結果だとしても、レースは観てもらった通りです。このまま帰り支度しましょう」

こう諭したのは後藤くんでした。

「いつの間にこんなに大きな奴らになっていたんでしょうね。川添君だって雨具ではなくてレーシングスーツのまま泥だらけで、なんでそんな恰好でと聞いたら、『背中にWESTWINと入ってるから』と言うだけなんですよ。実際に肝を冷やし血圧が上がりまくるトラブル修理で、これを回避する時間をくれたのはチームの面々や応援に駆けつけてくれた人々のおかげ。後藤くんもたった一言『これはもうやらんといかんでしょう』という気負いで勝ち取ったコンマ1秒でしたから。それが記録もろとも失われるのは身を切られる以上に痛いことでした」

結果は結果。裁定は裁定ですから、ここでそれを論じることも無粋。しかし後味の悪さは島監督のところではなく、別のところに残るのではないかという気がします。

「福井の最終戦は・・・TDAの最終戦とかぶるんですか。それは残念だなあ。また来年の勝負だね」

実はギャラリー視線としても決勝並みに注目されたエスクード同士の戦いを展開してくれた磯田貞治さんも、楽しみをとっておいてくれるエールをくれました。それが今回のJXCDの、筋書きすら想像できないドラマでした。

後藤選手の走りがどんなものだったのか、島監督が車載撮影で収録した映像をTDA、JXCDとまとめて送ってくれることになったので、その動画は10月の「つくばーどin妙高高原」宴会にて披露いたします。

 

 

「ちょっと雷蔵さんっ、ヒューズの話!」 ←監督

あ・・・

それは次回にしましょうよ。

Team WESTWIN Warriors#099

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写真はイメージです

「オルタネータが壊れちゃいました。一回走るごとにチームメイトの車から充電しないとバッテリーが持ちません。電動ファンも回らなくなっていて、ピットは大騒ぎです」

JXCDの開かれている広島県は台風の余波も受けて雨が断続的に降ってくる。気温が上がらないだけがエンジンにとってもドライバーにとっても救いですが、序盤から大ピンチの後藤誠司選手とエスクードという構図でレースが幕開けです。それでも中盤、テクニカルなコースを攻める後藤選手のタイムは2分17秒台で他者が温存しているとはいえ3秒ほど水をあけている。

しかし、我々の予測では、磯田貞治さんのエスクードなら15秒で来るのではないか? というプレッシャーがあります(実際そうなった)。さらに島雄司監督が警戒している1900ccを搭載したジムニーとの一騎打ちが、今回の壁のひとつ。

「もう充電で賄っていられないので、応援で来てくれていた地元の仲間が街までバッテリー買いに出かけてくれました。ありがたいことです」

大混乱のさなか、しかしこういうときって逆に後藤くんがキレて、キレるけれど冴えまくる走りにもなるなんだよなと思っていると、案の定PNクラスは優勝。P1クラスでもパジェロエボリューションを退け、磯田さんがトラブルを抱えたか速度ダウンし、後藤選手はベスト4から決勝に勝ち進んでしまいます。

それでも例の一騎打ちは、監督をして「血圧上がりましたよ」と言わしめるほどのデッドヒート。結果はコンマ1秒の差でPLクラスの優勝へと持ち込むのでした。

が、これだけの展開をこういう大味な書き方しているわけですから、まだまだ結末はひっくり返るのです。

「相手チームから抗議文が出ました。うちのエスクードのタイヤが規定違反していると。審判の結果は失格となりました」

なんだそれ? と監督に詳細を聞いたら、今回取り付けたタイヤサイズが205/65扁平率の16インチ。規定に準拠するなら外径が215でなければいけないだろうと。うわー・・・抗議してくる方もしてくる方だけれど、まあまあこれはウエストウインとしても凡ミスです。

このへん、デモシカタラレバしても仕方がありませんが、そのタイヤサイズの差がコンマ1秒をもぎ取れる性能差なのか、キレて冴えわたった後藤選手の技量にどれくらいの持ち幅があったのか。双方のチームで見解も分かれましょう。負けて得るものを得た遠征でした。書ききれないので次回に講評を持ち越します。

光をつかめ!

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掴みました。

不遜なことを言ってしまえば、果たしてこれを追い越しに来る人が現れるのか? なんかこう、すでにそういう時代じゃなくなっちゃった気がしないでもないです。

勿論、追い越してやるぜという人のために、もうちょい距離を加算しておこうと思ってます。

 

ってところが古い人間なんだろうよね。

それにしても、昨日の記事の燃料計とトリップメータの数字と、このギャップはいったいどういうことなんだ(焦 時間には追われたくないです)

カタログ燃費 でも燃費より航続距離が大事

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エスクードTD61Wのカタログ燃費はリッターあたり10キロとなっています。よく「2500のV6は燃費が悪い」と言われていましたし、昨今の省燃費自動車を前にしたらこんなの語る材料にもならない数値です。が、おそらく燃費が悪いというのはこの車を走らせた人がリッター10キロを下回り続けていたからでしょう。都会で運用すれば無理もないことだし、田舎で運用すればそんなに悪くもない(当社比)のは、BLUEらすかるがまだ完全なノーマル仕様だったときには航続距離で600キロは楽々と走れていました。

燃費と航続距離は一対のものですが、リッター何キロを語るよりもどこまで走れるかを語った方が楽しいので、この600キロを走れるのかどうかがうちの課題の一つです。以前テストを行ったときは、車高は上げたけれどタイヤはノーマル規格でした。現在はタイヤの大径化とラジアル→オールテレーン変更も行われていて、カタログ燃費はまともに出せません。が、たまには条件をうまいこと満たしてこの写真のような状況で給油に至ることもあります。

%e7%b5%a6%e6%b2%b93上2点の数字で単純計算すると、だいたいリッター10.3キロくらい走っているのでカタログ燃費はクリア。燃料タンクでは少なくともあと25~7リットルくらいは使える分が残っているので、このままの条件で走れていれば、600キロの航続距離は現在のBLUEらすかるでもなんとか行けそうですし、燃料系の状態からみてあと200と・・・もうちょっとは走れそう。ただし仙台と盛岡と奥州市をまわって、雨の速度規制に加えて道路補修で東北道がずーっと片側規制でなんてのをしょっちゅうやるのはいやですが。

Team WESTWIN Warriors#098

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www98半分タイムリーで半分手遅れな、今号のスーパースージー誌のウエストウイン紹介記事。実はBLUEらすかるの積算走行距離60万キロについて書く予定でしたが、8月の入稿締め切り時点で「あっ、これ間に合わないじゃん」という天末となり、急きょ差し替え。よって場面は5月の第二戦(競技ページも第二戦が紹介されています)終了時点を書いています。TDAはすでに先月、第三戦が終了しており、状況も幾分変わってしまいました。

そこが手遅れのゆえんで冷や汗ものですが、この記事で後藤誠司選手のエスクードに施そうとしていた改良計画が、ボツになってしまったのです(おいおい)

だから「ここでは書けない」と記していますがばらしてしまいます。改良案とは燃料ポンプの交換。TDA4Wのポンプと入れ替えてみようというアイデアでした。が・・・

「雷蔵さん、TA51Wのポンプについて私なりに計算したんですが、あれGTR並みの数値持ってますよ」

島雄司監督からの連絡で、ちょっと検証討論してみました。J20Aもそうですが、H20AでもH25Aでも、この当時のエスクードはエンジン始動時にきわめて燃料消費が大きく、するっと燃料計が動いています。寒冷時の冷機状態での始動性を高める設定だろうと考えていますが、なかなか強力なポンプと、インジェクションの組み合わせをECUが必死に制御しているようです。

だからこの時代のエスクードは、2000回転程度ならそこそこの燃費を維持しますが、3000から上で回せば言わずもがななのでしょう。しかしダートトライアルのタイムアタックの世界なら、ポンプの性能を最初から引き出してしまっても問題なしです。

ということは・・・

「わざわざ2400用のポンプ入れることもないですねえ」

・・・ああっ、もう思わせぶり原稿入れちゃったよ

 

ただし、これはほんとにここでも書けませんが、先週までにもっとすごい改良計画が動き出しています。来期にはそのモデファイが完了できるでしょう。いやー、ひやひやするわ。

 

そろそろのようです

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来週か、再来週あたりでしょうか。

60万キロって、自分でも想像できない数字でした。ただ、BLUEらすかるは88000kmの中古車を乗り出したものなので、これはこの車の距離。僕自身が走らせた距離はまだバッケンレコードの587000kmを満たしていないのです。だからまだしばらく走らねばなりません。走れるかどうかは定かではありませんが。

Team WESTWIN Warriors#097

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唐突ですがここ2日のエスクードなお話に乗っかって、さらに10年進めた2008年の4×4マガジン。すべての、とは言えませんがエスクードファンにとっては記念すべき号でしたがその件ではありません。

先週開かれたTDAの写真が送られてこないので苦肉の策です。結果については・・・

 

後藤誠司クン、其処へナオレ!

 

と手を振り上げたくなる二の舞の結果で、前回フォレスターに打ち負かされたときと同じようなミスをやらかし、心理戦に臨んだとみられる川添哲郎選手の罠にはまってエスクードを壊しやがりました。優勝の川添選手は当日結婚記念日。優勝杯を受け取り足早に、颯爽と引き揚げて行ったそうです。

 

「どうしてですかねー。彼と当ると冷静でいられなくなっちゃって」

だからー、それが術中に陥ってるんだってばー。どうもスタート時に川添選手がストットルの空ぶかしを意図して行い、それでコンセントレーションが一気に崩れたようです。TDA開闢以来の大雨という、クロカンベースの車両に有利で、なおのことドリフトの後藤選手を祝福するようなレースコンディションが文字通り水泡に帰しました。まあ一番悔しい思いをしているのが他ならぬ後藤選手でしょうから、この話はここまでとして、再び当時の4×4誌。これは熊本で行われた初心者向けトライアル大会の記事です。中段4枚組の小さな写真左下のパジェロミニ、誰あろう後藤選手の初トライアルシーンです。

この頃後藤、川添両名とも、クロカンというよりもダートトライアルで頭角を現し始めていましたから、このシーンの話題はオープンデフの車で果敢にコースを攻める彼らのテクニックと心意気と言えるでしょう。

それにしてもNLクラスのリザルトにウエストウインが燦然と輝いている。島雄司監督は前年から現役を退いていますが、チームの層の厚さを感じさせます。

よくよく見ると、NSクラスの結果では川添選手が12位で後藤選手が18位と、なんともほほえましい記録が残っているのですが。

ESCUDOに乗ってしまったあと

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88年からさらに10年・・・経ってしまうとエスクードが2代目になってしまって僕はそれに乗っていないので、2年ほど巻き戻して1996年。雑誌は四駆専門ではありませんが、モーターファンが別冊で出したSUV特集誌。各メーカーのクロカン四駆も特別仕様だけでなく車体色までスタイリッシュに群雄割拠しています。バブル経済はとうに崩壊していますが、だからと言って市場の歯車をすぐには止められなかったこともなんとなく解かります。

齢8年めともなると、初代エスクードにもさほど新鮮味はなくなっており、マイナーチェンジしたばかりの2型のV6モデルがカラーページで紹介されることもなく、6型のテンロクノマドと比較しつつのモノクロページでの掲載(双方4AT)。ライターさんはエスクードの本質として軽量とコンパクトさに扱いやすさを見出しており、フロントヘビーなV6よりもテンロクモデルに好意的な書き方をしています。

TA11W-1が、モノコックボディを将来の示唆として言いたかったのか、自動車雑誌得意のシャーシの古さが車体の重さに関わると。その割には剛性感が低い車体で、ハンドリングもダルであると。この辺が四駆雑誌でない編集のまとめ方なので致し方ないのだけれど、6型ロングあたりで1220kgという車重が重いかモーターファン(笑) RAV‐4のロングが、2000ccながら10kg軽いのだそうです(あゝ・・・ショートでもV6の4ATは1250kgあるよ)

1996そして96年。7年乗った1型のテンロクから、1型のV6に乗り換えてまだ1年に満たなかった我が家は子育ても1年に届かない頃でした。いざとなったらの3型テンロクノマドも所有していましたが、このあともう1人増える子育てにショートのエスクードで不自由を感じることはなく(むしろチャイルドシートをノマドに載せ替えることの方がめんどくさかった)、夫婦そろってミニバンという選択肢は考えたこともなく、その後の流行には乗り遅れていきます。

乗ってしまった8年め。そのエスクードで地球と月の距離を走ろうなどとは思いもよらず、そういうあほな企画を立ち上げる以前に、今交流のあるエスクード仲間の大半とは知り合うきっかけもない(約1名、のせられてノマド買っちゃった女の子がいますが)時代。それでもぼちぼちモデルチェンジの噂らしきものは聞こえ始めていて、「去年買ったばかりのこれよりいいのが出てきちゃうのは辛いなあ」とは感じ出していました。

ちなみにこの年まだ、先代らすかるとなるTA11Wには愛称など付いておりません。それはこのあと2年後のお話となります。