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  ~懲りない傾向~

ソウルばりばり?

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二代目カプチーノ?雑誌を見て、自分の感性は古くなっちゃったんだということを今さらながらに痛感した件。

カプチーノという車の開発に込められていた野心や思惑、いろんなものを受け止めたりうっちゃりかましたりしながら、あの初代はかなりレベルの高い公約数を手に入れて登場したのであろうと思っています。

それでもって、想像されているこの復活の2代目。

・・・・うーん

瞬発力だとかキレだとか、きわどく無理を無茶の域に押し込んだギミックだとかを、ほとんど感じさせない愛くるしくもかっこいいと感じることのできた初代に対して、なんというか猛禽か爬虫類か。てなこの獰猛そうな姿。

これをかっこいいとは、とても思えない。

猛禽? いやー、どっちかといったら爬虫類でもなく、深海魚ってところなのか(僕の中で、のことですよ)

炎神猛禽だったら、こうだよね。

不謹慎にも、この想像図を見て、こいつが頭の中に浮かんでしまった(たぶんやりすぎの異形ヘッドランプのせい)

でも、嘴があるぶん、こっちの方がスマートなんじゃねーかと…

ところで1988年

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轟天2スズキエスクードがデビューした1988年。世界各地でUFOの出現と大規模通信障害が多発しました。国連宇宙局は、80年代に入ってから外宇宙からの侵略に備えていたものの、一時的に鎮静化したこの騒動を軽視して、防衛シフトも緩めていた矢先のことでした。その折、宇宙ステーション・テラが「巨大なローマ船」という通信を残して壊滅してしまいます。国防軍は、建造を中断していた宇宙防衛艦「轟天」の作業再開と乗員の編成を急ぐのですが・・・

それにしても、この2代目轟天は格好悪い。

77年当時、「未知との遭遇」や「スターウォーズ」に触発されて、特撮は日本のお家芸でもあるとやっちまった感の拭えない、しかし迎え撃つつもりだった映画ですが、もちろん封切られたころにはエスクードなんかかけらも存在してません。「惑星大戦争」の舞台が、たまたま88年という設定でした。

「彼」には任せられない

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re cyborg映画上映の折、僕は「20点もあげられない」と感想を書きましたが、DVDを買っちゃうところが逃れられない009へのファン心理であります。いやいや、単発の映画として見たらば、これはこれで面白いことは面白いんです。だから、とあるアニメーション監督さんなどは「50点」と論じたのだと思うのです。

だけどこの映画は攻殻機動隊じゃないし、ましてや「天使編」「神々との闘い編」に決着をつける、といううなら、これじゃいかんだろうと感じたのが、上映時の率直な気持ちだったわけです。それは、モノクロ時代のサイボーグ009の最終回と見比べればわかります。

「具体的な存在としての神にはしたくなかった」

監督と脚本の神山健治さんは、このソフトのライナーノーツで語っていますが、それならば、とヒトが神を描き出すきっかけとプロセスの解釈についてはいかにも甲殻っぽいながら面白かったのだけれど、その論調で逃げ切ろうとしなかったのは無責任。結局は「我々の世界の外側にはもっと大きな存在があるのではないか」として、天使の化石とやらを扱っている時点で、それはもう立派に具体的な存在じゃないかと思うのです。

というわけで、「平和の戦士は死なず」に出てきた人心を惑わす目つきの悪い人形と、今回の天使の化石はほぼ同一のガジェットであり、この映画は頭のてっぺんから足のつま先まで、「平和の戦士は死なず」を今風に描いただけ。それで決着をつけたというなら、「009も作者も疲れてしまったのです」と休載宣言した、当時の原作者の方がよほど正直です。

ライナーノーツのインタビューによれば、リップサービスとして「(続編も)あり得る」とおっしゃる。劇中でヒトの世を滅ぼさんとする悪意としての「彼の声」は、それをとらえた者の解釈次第で、その者を正義にも悪にも変え得る。009とは対極の立場で「彼の声」を成し遂げようとする新たな敵との闘いが予見できるという続編への構想だそうですが、よもや誰がやってもいい続編を本人が語ろうとは。

彼には任せられませんです。へたをすると「太平洋の亡霊」とか「復讐鬼」あたりを焼き直して「Xの挑戦」を作りかねない。

 

あとがきを読んで

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単行本忙しさにかまけて、この本を買い求めるのを忘れていました。喫茶店で朝飯をとりながら、ゆうきまさみさん島本和彦さんの掲載はブログの素材に扱いましたが、その他のマンガも一通り雑誌掲載時に目を通しました。

中には自身の作品がどのように完結しているかを無視しており、そのカムバックとしての書き方について何も考えていないなあというものもあれば、しれっと自身の複数作品をサービスしてしまうという変化球もあります。

 

この企画の発起人は細野不二彦さんだそうで、彼は震災と被災地を「ギャラリーフェイク」の世界観で正面から扱っています。7月からはテレビアニメーションにもなるという、荒川弘さんの「銀の匙」だけが、カムバックものではなく、現役の連載のスピンオフとなっていますが、北海道を舞台とする物語の主人公の曽祖父・・・のもう一代前が、相馬と会津の出身という間柄の夫婦として描かれているところに、企画に沿った東北応援の意図が表現されています。

実は荒川さんのマンガが一番おもしろかった。

ただ、企画とは別に描かれていたという。かわぐちかいじさんの自衛官を扱ったマンガに関して、細野さんが直談判して掲載に組み込んだ経緯について、

「自衛隊員の活躍こそヒーローにふさわしい!」

という細野さんの見識は、否定こそしませんが正しくもない。自衛隊の救助・捜索・支援活動には、間違いなくめざましい初動復旧の威力と効果があったことは事実です。しかし、彼らを被災地に到着させるに至った「道路啓開」や、3月11日夜からの救助や現地初動のまさしく最前線は、被災地にて操業していた地元建設業者の作業員たちです。機材や社屋を津波に流されながらも、残った道具をかき集めて決壊した堤防をせき止めたり、寸断された道路を修復して車両を通行できるようにしたのは、土建屋(たぶんこれは不快用語だけれど、使っておこう)と揶揄される業界の人々です。

広報能力を持たない彼らは、その血みどろの活動をリアルタイムでメディアに提供することもできなかったし、それ以前にそのようなことをする必要すら感じていなかった。だから、「写真撮るからそこどいてください」と、野戦服とヘルメットの人たちに道を開けることにも即座に応じていたのです。半壊した家屋から、建設作業員がパワーショベルのバケットに被災者を載せて救出する姿は、言ってみればパトレイバーが両腕で要救助者を確保するような光景そのものですが、その行為は平常時であれば違法であり、表に出すことのできない救助の仕方。でも、それをやらなかったら、その被災者は取り残されて命を落としていたのです。

かわぐちさんの読みきり作品には、ただの1人も建設作業員らしき登場人物もモブも描かれていないのが残念です。

しかしこの本の収益は震災孤児の育英基金や、大震災出版復興基金に寄付されるという。それだけでも、収録されたそれぞれの漫画の内容のことは棚上げしても良いのだろうと思い、あらためて読み返しています。

 

立ち上がってないぞ「全」スーパーヒーロー

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heroz宇宙系と野獣系という言い逃れでまとめちゃいましたが、全戦隊が揃うわけでなし、全ライダーが並ぶわけでなし、全メタルヒーローがやってきたわけでなしの「Z」「だから言ったじゃないの」 「いいかげんにしなさいよ」な作りになっちゃいました。

能天気にやるだけやらかしたから、次は悩めるロボットシリーズで行くのでしょうか。今頃キカイダーシリーズやロボット刑事やメタルダーのリファイン発注が繰り出されているのかと思うと、ほんとに資産の食い潰し会社だなあとあきれるばかりです。

しかし確信がもてます。

東映はいつか必ず、マジンガーZの特撮化と、スーパー戦隊や仮面ライダーたちとの競演をやる。僕はたぶん、それを自分の孫と語り合うことになるでしょう(笑)。でももはやそれくらいやらなかったら、こんなシリーズ飽きられちゃうって。

それにしても、なかなか冷徹無慈悲にして合理主義な銀河連邦警察。宇宙の各所で暴走している魔法の元凶たる地球なんか、一撃で消去しちゃうぞというすさまじい判断ですが、彼ら宇宙刑事たちの本拠は地球から5光年離れたバード星ってのは有名ながら、銀河連邦そのものの拠点はどこにあるんだろうと調べてみたら、「そんなことしたらまずいんじゃないか?」という実態がありましたよ。

ガブリンチョな祖先と意外な子孫

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ディノチェイサー今回は、こちらのマシン趣味とは関係ない恐竜素体のロボ戦隊だから油断していたら、よりによって小型恐竜と小型恐竜の噛みつき合体でオートバイが出来ていまうという困ったアイテム。困っている割には2セット買ってしまうのも別のところで困りものです。

最初は、いったいこの恐竜は何をモチーフにしたのだろうと、そっちからアプローチしました。マシンの名称が「ディノチェイサー」と言うにしても、「ディノ」は恐竜の「恐」の部分の一般名詞でもあるし、単純にディノニクスというわけでもなさそう。

そもそも片方がディノスで、もう片方がチェイスって、それはこいつらの種族の後付俗称で分類学上の名前じゃない。それに二体とも形態が異なり、同族ながら別種なのです。

そうすると、こいつらはディノニクスやヴェロキラプトルを内包するドロマエオサウルスの種族ということなのでしょう。この種族は分類しきれないものも含めて31種いたそうですから、背の高い奴や低い奴くらいはいろいろいるだろうし、生息していた地域やその環境で、異なる形態に進化していたかもしれません。

しかし、なんでまた恐竜のくせに背中にハンドルやシート、下半身に見間違いようのないタイヤホイールをくっつけちゃったへんてこな進化を遂げてしまったのかは、かなりの謎です。これは「獣電戦隊キョウリュウジャー」に登場する、トリンという賢者の仕業らしく、地球の秩序を護る10体の十大獣電竜と、それを支援する獣電竜騎士団(おいおい)に、それぞれ異なる恐竜を選び出して、進化論からはかけ離れた形態・能力を与えたという設定があるようです。

それは長い地球の歴史の中で繰り返されていたはずで、ごく単純な道具であるハンマーを融合した獣電竜もいれば、ちょっと進んで自立回転動作するドリルをつけたものもいる。中には自身が分離して組み替えられ人型になってしまうとんでもないやつだっているわけですから、近代に入ってもこの進化を促す行為は続いていて、ディノスとチェイスにふさわしい融合相手が見つかるごとに、その機能を与えなおしたのかもしれません。

ハードボイルダーここまでは「キョウリュウジャー世界」のプロファイルでしたが、このディノチェイサーは、実にユニークな「噛みつき合体」です。他の獣電竜が基本的には三体以上でロボ形態(先に述べた人型は、一体の翼竜でそうなっちゃうのですが)になり、噛みつき相手を変えることで仕様も変化するのに対して、ディノスとチェイスは今のところ、この二種同士でしかオートバイ形態になれない。

ところが、これとよく似た機能を有する、けっこう奇天烈なスーパーマシンが、恐竜絶滅後6500万年を隔てた現代に存在しているところが「興味深い」部分へとつながっていくのです。

風都の鳴海探偵事務所に勤務する、左翔太郎が常用する「ハードボイルダー」は、車体の後部にオートバイ以外の異なるユニットを取り付け、空中戦や水上・水中戦にも応用できる優れものです。これがなんとなーくディノチェイサーに似ているねえ。というところで終わらせてしまうのは、賢者のしでかしたとんでもない進化の探求にならない。

ハードボイルダーは、翔太郎の上司であった探偵・鳴海荘吉のために、風都の平和を脅かす組織・ミュージアムと敵対する謎の女性、シュラウドが開発したもののようです。シュラウドはもともとミュージアムの身内で、組織を統括する園咲琉兵衛の配偶者でした。ここらへんの話は長くなるのでとりあえず割愛。

園咲琉兵衛は、人類の理想的な進化と称して、あらゆる知識や情報の根源ともいうべき「地球の記憶」を利用し、任意のデータを「ガイアメモリ」に封じ込め、その力によってメモリの使用者を異形の特殊能力者・ドーパントへと強制進化させていました。この「地球の記憶」がそれこそありとあらゆる地球の歴史を記録しているものなら、当然、獣電竜誕生の記録もモニタリングされていたはずです。その中にはディノスとチェイスの記録もあったわけで、そこからハードボイルダー開発のヒントが取り出されたのではないか?

しかも、この発想と実行はここでさらに二手に分かれます。ひとつはハードボイルダーそのもののコンセプトとして応用され、もうひとつはガイアメモリの新バージョンでもあるG2メモリの実用化。つまり、あの「仮面ライダーW」こそが、その成果なのではないかと探求するのです。

買っちまった

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Xボンバー1980年と言ったら「伝説巨神イデオン」が放送され、「ヤマトよ永遠に」では飽き足らず「宇宙戦艦ヤマトⅢ」が繰り出された頃。「宇宙大帝ゴッドシグマ」「宇宙戦士バルディオス」「鉄腕アトム」「太陽の勇者鉄人28号」と、圧倒的なアニメーション乱舞の時代でした。特撮ものでは「ウルトラマン80」「仮面ライダースーパー1」「電子戦隊デンジマン」が挙がるのですが、どうしたことか『Xボンバー』は影が薄かった。この番組はどちらかといえば、あのブライアン・メイがクイーンのギタリストからソロ活動に転じるミニアルバム「無敵艦隊スターフリート」のプロモーション映像として生きながらえてきたように思います。

僕はクイーンには関心はなかったのですが、『Xボンバー』のオリジナルサントラ盤のLPレコードは今でも所有していて、ブライアン・メイではなく、山本恭司のバリバリのギターで楽曲に聴き入っていました。本国においては、同番組の音楽はBOWWOWが担当していたのです。

70年代の終わりに、宇宙活劇というジャンルとして「スターウォーズ」を意識しながら、やっちまった感ありありの「宇宙からのメッセージ」が上映され、いやーやっぱりパチモンじゃダメだろうと思っていたらさらに続編として「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」なんてものをテレビ放送してしまったあとだけに、この手の企画はアニメの世界に持って行かれてしまうのねとため息をついていたところへ、スーパーマリオラマという手法で冒険を仕掛けたのが、この番組でした。

出来栄えについてはB級の域でしたが、母艦と、そこから飛び立つ戦闘機、その合体による巨大ロボットを特撮で受け持ち、ドラマの部分は人形劇という組み合わせは、これに続くものが「地球防衛軍テラホークス」くらいしかなかったにせよ斬新でしたし、メカニックにマーキングやウェザリングを施すプロップも、なかなか凝っていました。いやもうそれこそスターウォーズとサンダーバードやUFOを意識しまくりなんですが、この時代、戦闘機合体による巨大ロボットというフォーマットは、ルーカスもアンダーソンもやっていません。

過去に二度、映像ソフト化がされていたものの、レーザーディスクプレイヤーを持っていなかったためそれらはスルーしていました。今回ようやくDVDボックス化ということで、いい年こいて血沸き肉踊っているのであります。

メタルなやつら

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メタル僕よりもずっと若い世代の人々には、ある意味感涙なシーンなのかもしれませんが、これもまたスーパー戦隊と仮面ライダーと宇宙刑事のコラボレーション企画に、思いつきのような参戦をさせられたメタルヒーローたち。個人的な感想としては、ドラフトレッダーが強化後のシンクレッダーでないままに登場しているのが嬉しいです。が、この場にはウインスペクターとソルブレインがいないという半端な構成。

待てよ? わざわざ出した割には6人。ということは、これもまた「レンジャーキー」か「指輪」のなせる技ということでしょうか? 27日になればそのあたりも判明します。

おぉ・・・

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cutシルクハットひとつが、こんなに偉そうな風貌にしてしまうとは。

こちらは盛岡市内ですが、やっぱり床屋さん。

しかし知りうる限りで、髭を生やしたウルトラ族はいるけれど、髪の毛のふさふさなウルトラ族の人たちっていませんねえ。ババルウ星人だとかマグマ星人なんかは、一歩踏み込むとウルトラ族の血脈っぽくも見えるんだけれど、あの造形でヒーロー化させると、ライオン丸か白獅子仮面かメガロマンのあと追いになってしまう。だから今さら長髪のウルトラマンが出てきても斬新ではないのでしょう。

 

ギンガさて本家はというと、シルクハットではなく、額に輝くトライデントなトサカを持ってきちゃいました。すげー・・・この発想はもう玩具の発光ギミック前提丸出しですが、外して投げつけるのか、光らせて光線技のエフェクトパーツとなるのか。このクリアパーツは肩や脛や肘ばかりか、胸のカラータイマー周辺にも散りばめられている。

でもなんだか、スライムに取り付かれているみたいな印象が先に立ってしまうのはなんでだろう・・・

2年の歳月

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おいらせ町1おととしの6月、「健在なり」を書いたのは、さらに2年前に行った「みちのく韋駄天紀行」のひとコマに対してでした。

2009年の夏、全国のあちこちにモビルスーツが大地に立ちまくった頃、青森県の小さな町の床屋さんには、堂々の2体が存在していました。東日本大震災の地震被害でどうなっただろうかと気がかりとなって、2011年に再び訪ねてみると、健在どころか続々と新作が増えていたのであります。

 

あれからまた2年が過ぎたねえ。

おいらせ町2と、三沢まで出張したのだからと、帰り道に国道を使って南下をしながら、最近の様子を伺いに手出向いてみました。想像通り、彼らはまだまだ健在です。健在なんだけれど、やっぱり前回の雰囲気とはどこかが違うなあと思ってよくよく見てみると・・・

なんとまあ、この2年の間に大物にトライしておりましたよ。

スケールの統一は無理な相談ですから、そこは置くとして、それでももこれの全体像を考えると、かなりでかく重いんじゃないでしょうか。肩部のパーツなどは、材質を変えて軽くしているのかもしれません。

そして現在・・・・

おいらせ町3マジですか?

量産型ではありますが、おととしTA01Wさんが「ジャブロー潜入セットを~!」とコメントで叫んだ声が届いたかのようです。これ、今年中に完成しちゃうのでは?