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  ~懲りない傾向~

三沢にて

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680岩手県の久慈まで走ると(国道45号線の話)350キロもあるのに、そこより遠いはずの青森県三沢だと320キロでたどり着く(東北道だから)矛盾に気がつきながら、まあ仕事だから行くわけです。その仕事をさっさと片付け、航空科学館に立ち寄ると、F-16が訓練飛行で轟音を上げているのです。今の今まで忘れていました。三沢飛行場といえばその昔、第3航空団第8飛行隊に、栗原宏美二等空尉というナビゲーターが所属していました。彼は後に百里飛行場の第7航空団第305飛行隊に転属しますが、正確無比で冷徹な才覚は三沢で育まれたのだねえと、F-16のカリキュラムの合間を縫って飛び立つT-4を眺めておりました。

そこではたと気がついたことが、いきなり三沢ではなく百里の話で、F-86Fの後継機種となったF-4EJが選定されてから、もうそろそろ半世紀になるのではないかと。調べてみたら、2016年がその年まわりになるようです。2016年というと、東日本大震災によって開港1周年を不意にしてしまった茨城空港が、次の節目としてイベントを設定しやすい5周年にも当たるではありませんか。ついでに言うと、世界で唯一、ライセンス生産を認定されていた国内産F-4EJの最後の機体が作られてから、35周年にも結びつくようです。

これは・・・舞台設定を昭和に戻して、「ファントム無頼」を映像化せよと言わんばかりの符合ではないだろうかと、かなり勝手に考えてしまうのです。日頃、何かがリメイクされるとあーだこーだ言っている身分としては、そういう勝手なことを考えるのはどうよ?と自分自身にツッコミも入れますが、関係機関をだまくらかす説得するいい機会ではないかと、よからぬことを思うのです。巷の企画というのも、そうやって生まれてくるんだろうかな。

 

敵は海賊・・・って、そのまんまだよ

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kaizokuka昨年の10月に「海賊の時代」というのを書きました。

いよいよ今秋公開らしいですが、リアリズムに走れば走るほど、左頬のサンマ傷が滑稽です。一端のスーパー戦隊に成り下がっちゃった感のある海賊戦隊同様、海賊素材ももはや乗り遅れなのではないか。

こんな勢いだと、ぼちぼちクラッシャージョウあたり(海賊じゃないけど)も引っ張り出されかねないアニメーション世界の作品リサイクル定着です。

いやもう気分はほとんど、海賊なんか駆逐してしまえ。で、原作を読むのは億劫なものだから、OVAの「敵は海賊~猫たちの饗宴~」を観直してしまったのですが、こういう馬鹿っぽい話の方が気楽に見ていられる。神林長平さんだって、たまにはハードテイストの作風をぶっ壊してドタバタにしてみたかったのではないかと、今だったらそう感じます(これはアニメではなく原作のこと)

 

 

ロボットアニメになっている

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auo9木村拓哉が主演したSPACEBATTLESHIPヤマトでのアナライザーは、どちらかといえばスターウォーズのR2-D2のような扱いがなされていましたが、それでも戦闘機の機体制御を離れているときには古代進の携帯端末でOSを管理し、最後の最後ではまるで10等身な手足で白兵戦に臨むという真新しさも見せていました。

でも、アナライザーロボットと言ったら、寸胴で卵体型に角を生やした短足の(しかしこの脚は伸縮できる)キャラが立っていますから、かのCG版特撮ヤマトでは、そこを崩してまで見せ場を求めてもいなかったんです。

まああれをやらなかったらほんとにスターウォーズの真似で終わっちゃったので、致し方ないところです。

ひるがえって、2199第五章では、アナライザーことAU09の見せ場として、強化外骨格が登場する。そうか、こういう手法もあるなあ。本体はずんぐりむっくりのままなのに、実にゴツかっこいい出で立ちです。

もう立派に合体戦闘ロボ。なんやらデスラー暗殺だとかヤマト艦内造反だとかイスカンダル人の謎だとかの縦軸が詰め込まれた第五章のようだけれど、そのへんはどうでも良くなりそうなパワードアナライザーです。今作、テレビ放送コードの壁によってスカートめくりやお尻を撫でるという、開発担当者の癖丸出しな行動原理を抑制されてしまった彼ですが、ちゃっかり岬百合亜をお姫様抱っこさせてもらってるところに、今作の作り手の懺悔のようなものを垣間見た気がします。

しかしこれってガレージキットや超合金魂なんかのリリース確定だろうねえ。

「流星」から30年

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votomsいやいや、最終回は84年に入っているから、本来なら「終戦」から29年でしょう。と、つまんないことに突っ込みを入れていますが、放送開始からちょうど30年。どこぞの機動警察がCG特撮映像化されるというなら、我々は30体のATを実物プロップとして制作し(それをさらに合成して数を増やすけど)、モノを現実に動かして作るぞと、満を持しての映像化!

火力はもとより空挺降下による着地のサスペンション駆動から火花を散らすローラーダッシュまで、質感に乏しいグラフィックスなんかに頼らない、こういうのが特撮だ。という映画が見られるのは・・・

いったいいつのことでしょうかね。

すいません。今日は4月1日です。

パトレイバーが満を持するとしたら

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98cv001-v240とうとう機動警察パトレイバーの「実写」映像化が発表されたそうですが、看板一枚だけで何も話せませんというのなら、わざわざ出してくるんじゃないよと。しかも、「実写」映像化発表を、アニメーションフェアの席上でやるというところが、そもそも間違っていないですか? もとはアニメーションを軸としたメディアミックス展開作品でしたけど、「実写」映像化というところにエポックがあるなら、それに見合った場所に乗り込んでいくべき。

それでも世の中、早くもキャスティングがどうこう、解禁されていないのに監督らしき人が自分のブログでああだこうだ、レイバーのデザインがなんだこりゃ・・・と激論。結果的にまんまと乗せられてしまってます。

どれだけ否定されようと興行的に低迷だろうと、はたまた出来が惨憺たるものであろうと、封切られた小屋に観客が一人も入らなかった、ってことは古今東西ないわけで(いやそりゃ映像化を歓迎する人もたくさんいますし)、パトレイバーの知名度がどのくらい今でも通じるのかはわかりませんが、まず観客動員0はない。そこは最初から保証されている。だからこんなヘンテコなインパクトを打っても、制作サイドの「製作委員会」に加わっていただくスポンサーへのアピールとしては、成功したということでしょう。

しかしそこに「志」が無いよ。なにかひとつくらい、今、最初のカードを切る意味を肉付けしたいところですが(大きなお世話だろうけれど)、これって「nextgeneration」だというし、「今に対する近未来」だというし。

すると、これは2020年の東京オリンピックが実現している近未来で、その開幕か開幕直前あたりが物語の舞台になっていると。そりゃあ大忙しで東京大再開発進めにゃならないからレイバー必要だ(いや大再開発となったら、そこまで機械化しても間に合わない規模だな)。そこを明確に出してしまえば、いまさらキャスティングで従来の登場人物にこだわる必要はありません。

そしてなぜそのあたりの年代を扱うのかと言えば、この映画、というより企画宣伝そのものが、東京オリンピック招致のための国際的なプレゼンテーションの一翼を担っているのです(と、あくまで妄想です)。国内のパトレイバーファンの耳目はこの際まったく気にしていない。諸外国の注目をいかに集めるか。しかし、前回のオリンピック招致活動では、JOC自身がやりすぎてしまって「我々はテクノロジーの勉強に来たんじゃない」と釘を刺されてしまったので、今回は「知らないところで勝手に素材にして宣伝してくれているようです」という構図で、パトレイバーが活用される・・・というのは考えすぎか。

後出しジャンケンとは違うのよ

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「こんなこともあろうかと」

絶体絶命、もうあとがないその時、たった一言で状況をひっくり返せる名(そして迷)台詞。小惑星探査機はやぶさにこっそり組み込まれたバイパス回路で脚光を浴びた口上で、宇宙戦艦ヤマト2の真田技師長の台詞が引き合いでした。大本をたどると、この台詞の使い道は江戸川乱歩の冒険探偵小説に端を発するそうですが、サンダーバードに登場するレディ・ペネロープの執事兼運転手が、列車の車内メニューにココアがないことを事前に知り得て対策を講じたときに口にしているとか。

さらにはゼロゼロナンバーサイボーグが実験場から脱走した折、黒い幽霊団の科学者の1人だけが004の電磁波攻撃(彼にそんな武器があるというのも珍しいシーンですが)に「こんなこともあろうかと」とのたまい電磁波遮断の防護服を着込んでいて脱走がばれる。という展開があります。

はやぶさよりはもちろん、アステロイドリングにエネルギー吸収装置を仕掛けておいた真田技師長よりも早く、しかし運転手パーカーよりちょっと遅くこの台詞をつぶやいていたのが、科学特捜隊のイデ・ミツヒロ隊員であることも、はやぶさの一件で有名になったそうです。バルタン星人が逆襲してきた折、科特隊の作戦行動が二分されることがあり、あらかじめ2丁のマルス133を作っておいた。という展開。

いずれも、今日あることを想定していた、というものには違いないのですが、危機迫る状況下や主人が困ったときに出てきたのではなく、用意してあるから持ってって、というイデ隊員のタイミングは、作戦行動に余裕を得られるという点で、最も安心度の高い台詞だと言えます。

しかしこのマルス133。こんなに小型の光線銃でありながら、スペシウム光線と同等の威力を持ち、バルタン星人を迎撃できる逸品。後のGUTS(両番組の時代背景は諸説あるので、放送順として)のホリイ・マサミ隊員は、スーパーGUTSのエンジニアとして再登場した折、やはりこの台詞をつぶやいていますが、MG5なる巨大ロボットを作っていた口上として、のように見えて、実は開発したスペシウム砲がでかいもんだから仕方なく・・・といった感もあったりなかったり。

 

地上波出航

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宇宙戦艦ヤマト2199の、4月からの地上波放送開始が決定したそうで、いよいよ本当の意味でテレビ番組としての復活を遂げることになります。が、こっちはこっちで依然として仙台に映画がこないことからソフトで観ており、このソフトの方がまた遅れる遅れる。ようやく第四章を手に入れたところです。とはいえ、22日リリースのものが21日に受け取れるのだから、悪くはないのか。

だけど全七章構成のソフトを四章まで買っちゃったところに、テレビ放送決定とか言われても、いまさら遅いぞの感が強いです。ここから先は、よもや放送が終わってから続巻リリース、なんてことがないよう祈るばかりです。

それはそれとして、これほどガミラスを掘り下げるというか作り込むというか、強大で懐の深い敵であることを描くとは。ヤマトのご一行様に対して、まるで後年描かれ出すジオン公国の皆さん並みに厚遇されているなあ。こんだけ強い国家も、侮ったがために窮鼠猫を噛むの噛まれる目に遭ってしまって滅んでいくという展開は、それでもたった1艦の敵にかい? と思っちゃいます。

一方のヤマト側は、陰謀と腹の探り合い的な伏線と予感がぽろぽろと小出しにされていくのですが、なんだかこう、似合わない描き方になっている。ここまできて今さら昔のヤマトとどうこう比べても意味はありませんけど、あまりえげつない方向に持って行ってほしくないねえ。

着弾したよ

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ultraguard昨年の11月に「直撃の着弾」という記事を書きまして、それが着弾しまして、2012年時点でまとめられたウルトラ系地球防衛組織25のエンブレムが勢ぞろいしました。翌12月に「まるで流れ弾」なる追加記事も書き、そこに示した円谷系に拡大すると、これでもまだ不足してはいるのですが、あのようなグラフィックが存在するということは、どこかでまた釣られるんだろうなあと予感がします。

それぞれ凝ったり凝っていなかったりの様々なデザインです。だけどデザインとして他を追随させないものって、初期の三つくらいなのかなと感じるのは、たぶんそこが直撃世代だからという贔屓目もありますかね。

切れたらいけない

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留守中、録画してあった番組を見ようとハードディスクを開けたら、知らない番組がいくつか録られていて、肝心の番組が押しのけられていました。なぜそうなるのかが不明。テレビ局が番組編成を臨時にいじってしまったからと思われますが、これで既に何話か撮り逃してしまったので、堪忍袋の緒が切れかかりです。

こ、このやろぉ・・・と血圧を上げると腫れている脳内に良くないので、ちょうど発売されたDVDの第一巻を買っちまいましたよ。ああ、悪循環の始まりだ。

異色の明暗

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特命戦隊というのは視聴者の年齢層を上げていると思っていましたが、海賊戦隊に並ばれると、カラフルさだけでも負けてしまう。この映画で披露された、次に出てくる獣電戦隊の出で立ちを見ても、現役のスーパー戦隊が一番地味、という異色ぶりです。ところが地味な中にも、プロップや衣装の作りに関しては、前後の戦隊の方が安っぽく見えるのも確かな事なんですが。

それ以上に、歳くってしまったから感覚が乖離してしまったのか、スーパー戦隊にしても仮面ライダーにしても、怪人側のデザインが豪華になりすぎて、それがほぼ毎回か前後編でやられちゃうからちっとも印象に残らない。

極低予算で作らされていた、ショッカー時代の怪人って、逆に装飾が絞られていた分、改造人間らしい雰囲気が作り出されていたと感じます。

そのショッカーですが、なにやら次回作は「スペースショッカー」であるようで、それだけ規模を拡張できているのになんで世界征服のひとつも成し得ないのかと思う反面、どれだけヒーローが戦っても、盗人の種は尽きまじなのだねえと苦笑いするばかりです。

またやるのかよ、オールライダーとオール戦隊・・・プラス宇宙刑事