てっきり新帝国WANIの戦略要員かと思いましたが、ワニ山さんは異星人なのだそうで種族として地球の鰐ではなく、こんな顔してますが温厚かつ礼儀正しい生物ということでした。
本日はワニ山さんの誕生日なんですが、齢いくつなのかは知りませんです。
「屰」という文字には「元へ戻る」の意があり、これをへんに当て「月」をつくりとして合わせたもので「朔」が編まれていきました。その示すところは「月は満ち、欠けを繰り返し、やがて元の姿に戻る」。朔は黄道と月の軌道が極めて近づくタイミングで巡ってくる天体シーンで、いわゆる「新月」のちょい手前にあたります。つまり朔が言う月の元の姿は満ちていくための始まりをイメージしていると思われます。だから朔ないし朔日は月の始まる日「1日」と、陰暦は伝えています。
月の始まりは「月立ち」と呼ばれ、後に「ついたち」と訛りました。朔日も朔も「ついたち」と言い慣わされています。陰暦時代の8月1日は・・・まあ今だと25日ごろから9月の秋分当日くらいになっちゃうのは置いといて・・・「八朔」と呼ばれ、豊作を祈り初穂を贈る風習が行われていました。大洗や那珂湊では新暦に基づいて下旬や9月に八朔祭りが行われます。季節感だけ都合よく持ってくるなら、柑橘類のはっさくが食べごろ。そこから名づけられたそうです。それでも暦の読み取りとして、8月1日は今でも八朔なのです。
思いっきり拡大解釈すると、「∀」って似たような意味があるのかもしれないです。
8月になってしまいました。先代らすかるのクラッシュから20年目の夏ですが、もうそれは昔話として、固定ページに上げましたように、BLUEらすかるも8月の末に練馬のスズキディーラーで見つけ出したもので、来月、就航20年めを迎えます。
沢山の人々に支えてもらった少しばかりの御礼に、天狗の森でつくばーど®を開催しますので、ぜひおいでください。
実はボルドール、本年9月に開催されるのです。これはまたなんという巡りあわせでしょう。とはいってもこっちの物語は2024年の鈴鹿の耐久レースです。沢渡家は84年にとーちゃんが4耐に出走して優勝を遂げていますが、その後設立されていったチーム・バトルホークは8時間耐久でリタイアに終わりました。さて末っ子の「よしの」が、ちぃねーちゃんの「かぐや」と、沢渡家の車庫から掘り起こしたのがもうほとんどポンコツのバトルホーク。もちろん動きません。
かぐやがこれをバイクショップバリバリに持ち込み、修復と改良を始めたのが2022年のこと。よしのは高校に入学したばかりですがさっさと自動二輪の免許を取りに行きます。緋沙子ばーちゃんの下で美容師修業中の長女「なつか」は、実は子供のころから英才教育を受けていてかぐやと二人でMFJ国内ライセンスとSMSCライセンスまで行ったのですが「店の後はあんたが継げ。あたしの全財産もあんたに譲る」と、ばーちゃんに諭され今に至り、修行の傍らばーちゃんの許しを経てレースカムバック。とりあえず妹たちもとーちゃんの子育ての一環で、子供のころからバイクレースには出ていた前提です。
構造もメカニズムも当時は革新的だったはずのバトルホークは、現代のオートバイに標準化されてきたメンテナンス性の高さと真逆の複雑さが壁となり、かぐやの整備の腕前ではようやく走らせることが精いっぱいの修復レベル。耐久レースに出ると言い出した末っ子に、鷹とーちゃんは「怪我でもしたらどうすんだ」、パトリシアかーちゃんは「なにさ自分だってかまぼこ板添え木にしてレースやってたじゃん」と大もめ。しかしSMSCライセンスの取得に必須である「満18歳以上」という規定に関して、よしのがそれを満たすのが2024年4月。そこからライセンス取得して実際の耐久に備えたトレーニングや練習走行などを考えたら、確かに鷹とーちゃんの反対も正論です。
かーちゃんは実家筋から腕の良いメカニックを来日させ、緋沙子ばーちゃんは東亜自動車会長となった東条鷹にチームプロデュースを個人的に依頼し、倅にはおこぼれで監督を命じスポンサー見つけて来いと厳命。せっかんが未だに怖いとーちゃん、つてをたどって某大手企業をメインスポンサーにとりつけていくのが2023年。
東条おじさまが呼び寄せた花園明美師匠(かぐやに対して)の提案で、旧バトルホークの隠れた問題点であるエアブレーキシステムは廃止。ステアリングは垂直式からライダーの疲労度に合わせて45度任意に倒せるバリアブル・バーチカルタイプに変更。バッテリーも全個体式としました。電力消費量の大きなデュアルヘッドライトは4時間耐久では重視する必要なしと判断され、旧作のラジエター位置に移し単眼に変更、かつてのヘッドライト部分からカウルにかけて、クーリングシステムも内蔵したラジエターを2連装で組み込みました。
「二輪駆動はお約束だ! 東条、なんとかしろ・・・いや、してください」という監督の我侭はまあ認められ、東亜自動車のビスカス式メカニズムをモデルとしたフレキシブルチューブ駆動の試作版が用意されます。てことで、「チーム・うめ(なつか)・もも(かぐや)・さくら(よしの)」によるバトルホーク2024は、あのボルドール24時間優勝から39年の時を超えて、最初で最後の4時間耐久を走り出すのです・・・が
まずバトルホークみたいな市販車改造型では4時間耐久のレギュレーションには適合しませんから、何かしら上の方からの圧力でもかけて特別枠でも設定しないとこの話は書けないのです。それから、・・・仕方なく2024年夏の話にしているんですが、なぜかって鈴鹿の4時間耐久って昨年で終わっちゃったんですよねえ。
というわけで、やっぱり娘らの年齢を引き上げてレースキャリアを積んで、8耐で設定しないとこれはだめだね。で、次回完結編はいきなり2025年の8時間耐久に舞台を変更していきます。8月3日、三姉妹が「56番目のチーム」として走るのは、ポッと出のチームなのに予選通過したのか?ってところをなんとか勘弁してください。
でも・・・よしのはやっぱり高校生設定だよなあ。
↑等々いろいろめんどくさいことに挑まねばならないのですが、何に一番頭を回転させたかって、三姉妹の名前です。桜のよしのはいいとして、なつか、かぐやは、梅の品種と桃の品種を血眼になって調べました。
2022年の2月に、「詩歌川百景」の記事を書いていまして、その末尾で「舞台 海街diary」について触れていました。
まあこの時点でものを知らないおバカなんですよ。この劇はキャスト入れ替えした再演物で、最初の舞台化は2017年だったようです。どちらの舞台にせよ、観に行くことはできなかったのですけど、初演再演の件は驚くには値しません。
5月の入院中、外界へのアクセスはスマホだけしかなく、これも電話としては使っちゃだめだよのICUでしたが、他の患者は借りてきたテレビをイヤホン使って見ている。
そんならと、スマホからAmazonprimeに入って動画視聴するのも問題ねーなと(まったく何でICUに入れられてんだかわかってんのかよ)、検索していったらこの2022年版が観られる。
観てびっくりでしたよ。原作では最後の最後まで後ろ姿とか顔の下半分とかでしか描かれなかったあの登場人物が、歌って踊って芝居しているじゃあありませんか!(2017年版もそうだったらしい)
信用金庫の管理職も、どのみちそのままでも通用する名前だけれど、女性キャストで演じられていたし、まさか風呂場のカマドウマが・・・以下自粛。
なかなか大胆な演出です。ストーリーだけトレースして人の生き死にを釣り餌にしながら鎌倉の風景を無駄遣いしただけの映画版よりも、面白い。舞台芝居の好き嫌いなどが無いわけではなく、キャストの演じ方や物語の構成で秀でたり劣ったりするのですが、それを言ったら映画版だって同様ですから、舞台は互角以上の出来と言えるでしょう。
で、なんで今頃までこの話を温存していたかというと、7月29日が「七福神の日」だからなのです。この記念日的制定者は前橋市の幸煎餅が販売している七福神せんべいに由来するので、なんだその無関係さはと思われましょうが、鎌倉の物語には日本酒愛好会「鎌倉七酔人」という酒好きのブロガーが出てくるのです。これが物語の主要登場人物にあてがわれており、弁天(鎌倉八幡信用金庫のOL香田佳乃)、えびす(佳乃の上司坂下美海課長)、福禄寿(海猫食堂店主の二宮幸子)、布袋(山猫亭店主の福田仙一)、大黒天(豪福寺の住職で坊主のくせに加藤乃恵留)。
なぜか毘沙門天と寿老人が出てこないのですが、少なくとも毘沙門天は主催者で尾崎酒店三代目の光良あたりでいいし、長寿の寿老人とか言って意外と若い人だったりするのかも。この人がまさかの看護師アライさんだったら、漫画ではほとんど姿を見せないにもかかわらず人気者になったことや、舞台の方では堂々の出演果たしてますから、あくまでも想像として鎌倉七酔人にも名をつらねていてくれたらとニヤニヤするのです。