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  ~懲りない傾向~

「河鹿沢温泉」もうご縁があるとしか思えない

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この数日「河鹿沢温泉」「その後の河鹿沢温泉」が爆発的な閲覧数に上ったので、例によってこれは連載の方で何かあったか、単行本が出たんだろうなあと思って本屋に行ったら、第三巻が出ておりました。

悪いことは言いません。うちのブログ検索して肩透かし食らうより前に、「詩歌川百景」単行本の方をお読みください。いろんなことが巡り会わせてます。

「義姉の2番目のお姉さんのだんなさんの実家が漁師さんで」

とか

「家内の妹が一時期この町で暮らしておりまして」

とか、わかる人ならおー、そう来たかというにやにや話が混ざりながらも、どんな人の脛にも胸中にも傷はあることや、知人隣人との距離感をどう感じていくべきなのかや、重苦しい境地を描いています。その描き方に緩急をつけていく吉田秋生さんのセンスは、失礼な物言いだけれど若々しいなあと思わされます。

 

 

憧憬への永い路

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「超人ロック 憧憬」の最終話が雑誌掲載され、いよいよこれが久遠の別れとなりました。作者である聖悠紀さんは昨年亡くなられていますが、プロットとネームを引き継ぎ、アシスタントの佐々倉咲良さんが描き上げたのだそうです。登場人物の目じりの描き方が、微妙に聖さんのものではありません。それは佐々倉さんタッチなのでそれで良いのです。一つのエピソードが完結するも、ロックの物語は終わらないという大団円でした。

数多の漫画作品が、原作者がいなくなっても描き続けられ、世代を継いで読者に伝えられていく世の中ですが、超人ロックに関して言えば、終わらない終わらせ方をしたことで充分な気持ちになります。もう読者それぞれの想像力の中で過ごしてもらいたい。

でも、そうはならないんだろうなあ。

蒸発しちゃった年?

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蒸発都市じゃないです

今頃知ったことですが「ウルトラセブン55周年」だって?(発表が去年だったの?) それはまあ、全49話の大半が1968年に放送されているのは確かなことです。だけどセブンは67年10月の放送開始でその年に1クールやっているわけで、許せん、逮捕だ! とまでは思いませんけど、やるなら去年のうちに全部済ませちゃってくださいよ。

何が当時凄かったかって、同じ年まわりにウルトラマン、セブンと2つもの番組が世に送り出されていた点です。そこを忘れたらいけないのです。そんなわけで55年前の今日、テレビでは「蒸発都市」が流れていたようです。

そっくりさんではなく

しかし今、何がびっくりかって、55年後の薩摩次郎さんと、55年前のモロボシダンが邂逅するという本人対AIの特撮技術。

僕はセブン30周年くらいの頃から、ウルトラセブンが地球人に成りすます際、新しい地球人のマトリクスを取り込むという手法設定で、モロボシダンそのものの演者を更新に委ね、名乗りだけ「モロボシダンとでもしておきますよ」と少しだけ踏襲していかなければ、半世紀後のセブンに橋渡しできないと持論ぶってました。一度はカザモリという青年にそれをやらせたものの、一シリーズだけの設定に終わっています。異論反論はあるでしょうが勿体ないことをした。

やはり確信犯

現代の美青年俳優にはメイクも含めてベクトルが変わってしまっていて、果たして「似たような男の子を連れて来て床屋に行かせてモロボシダンを再現できるか?」。出来なくは無いと思いますが、たぶん「コレジャナイ感」も拭い去れないでしょう。AIダンにしてもあまり動き回られると違和感を見つけ出してしまいそうですが。

それにしても秋に公開という新作にて、次郎さんは御年いくつで、どこでヘルメット被ってんでしょう? よもや地球人類、ウルトニウム採掘なんか始めちゃったりしてないでしょうね?

こちらは「夕鶴」

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来年秋には半世紀前の、と言われるであろう「乙女チックマンガ」の代表作(の、ひとつ)に『つらいぜ!ボクちゃん』という作品があります。ボーイッシュで三枚目ともとれる高校生・田島望、実はナイーブで瞳キラキラの女の子(左図の下の娘)。そんなギャップと飽きもせず次々と降りかかってくる恋のさや当てが面白かった。少女コミックの連載を初めて読んだのは途中の巻頭カラーの回からで、それ以降毎週少女漫画雑誌を買う羽目に陥りました。

もっともそれが続いたおかげで、後に同誌に移籍してくる「サイボーグ009」とも巡り会いますがそれはまた別の話。田島望は演劇部に所属し裏方活躍の娘でしたが、文化祭で主役が怪我をして代役の「ロミオ」をアドリブで演じ、役者の才能を垣間見せます。その後、「夕鶴」を主演することになるのですが直前に恋人が大けがをして輸血が必要とされ、彼女から採血が行われ、貧血状態のまま舞台に上がったものの・・・

数日前に書いた「つる‐鶴‐」の吉永小百合よりも早く、ただし「つるの恩返し」よりは遅く、彼女「おつう」を見ることとなった貴重な出会いなのですが、作者の高橋亮子さんの作画は乙女チックで本を買うのもこっぱずかしい、ただ田島望の伏目の表情と唇の描き方がとてもかわいらしく、引っ張られてしまったのです。そこを差し引いても、「竹取物語」や「雪女」以上に、「つるの恩返し」や「夕鶴」は琴線を揺るがす作品でした。

管理職でウルトラマン

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7月放送開始の新しいウルトラマン「ブレーザー」は、シリーズで初めて防衛チームの隊長がウルトラマンとして戦う(МACの隊長とか、メビウスでゾフィーと邂逅融合した隊長とか、副隊長だけどネクサスになったとかいう部分は忘れろと)管理職ヒーローだそうで、主監督が田口清隆さんだというのでカメラワークなどにはわくわくさせられます。М78とは別の宇宙から来るウルトラマンなので、意匠も造形もかなり実験的です。

この非対称の顔立ちは、へーそう来たかと感心しますが、パワーアップして左に赤いのが出てくるとか、シンメトリックなことはやらないでほしい気もします。しかし問題は体表のめんどくさいほどごちゃごちゃした複雑さ。前作のウルトラマンデッカーが、プロテクターを纏いながらもなかなかすっきりしたデザインだっただけに、ブレーザーはこれだけで鈍重そうに見えてしまいます。

それでも、ウルトラというフォーマットの中で似て非なる造形を続けていることは、別にライダー名乗らなくてもいいじゃねーかという仮面ライダーのシリーズよりも好感が持てます。

 

流れ星の民の姫が3人

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4月に入ってからNHKの夜ドラ、民放のアニメと立て続けに放送が始まった「おとなりに銀河」を双方観ていて、原作漫画に絵柄の近いアニメ版と、夜ドラで演じる女優の雰囲気の大違いが面白い。

どっぢどうとかは言わないですが、雰囲気の異なるヒロインを創ろうとしている夜ドラは応援したくなります。

ドラマ版のヒロインはつい先日まで朝ドラのちょっとエキセントリックな脇役をこなしていましたが、今度はそこに輪をかけていて、それが意外とはまっているので、このテンションのまま行ってくれるかどうか楽しみです。アニメ版のヒロインは割と品行方正ながら、この先どう転じていくかが注目です。そして連載読んでませんが原作漫画のヒロインも、どんな風に話が進んでいくのか興味が尽きません。そのうち昨今流行のミュージカルにもなりそうな・・・

節目の日

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「ゲッターロボ」が特撮版で制作されると発表されたのが先月4日のこと。この日はゲッターの放送開始日でしたが、新作は2025年のゲッター50周年に向けてスタートしたというニュースでした。

ん? ゲッターロボは1974年のテレビ登場なので、50周年というのは放送後半にまたがっている。そういうカウントもありなのかと、まず思ったわけです。

ご存じのように、ゲッターロボは75年5月8日に最終回を迎え、翌週から「ゲッターロボG」に引き継がれました。この2話分がゲッターロボ50周年にふさわしいタイミングなのだと気が付きました。それにしても、常々感じていたことが、日本で生まれたロボットアニメが続々と海外でCG動画化され、ほっといていいのか、さっさとマジンガーZを特撮映画化しないと真骨頂まで持って行かれちゃうぞと。そこへ来てのゲッターロボは、巨大なだけでなく合体変形をギミックとした、斜め上から切り込んでくる意欲作です。

プロジェクトの総括指揮は永井豪さんが関わるわけですが、クラウドファンディングで資金集めを担当しているのが、脚本もやるらしい岡部淳也さん。あ、「BRAVE STORM ブレイブストーム」でシルバー仮面とレッドバロンを同時リブートさせた人です(てことはアイアンキングのリブートはブレイブのラストシーンでおしまいか)。うむむむ・・・クリーチャーに不安が。恐竜帝国の造形に凝りすぎないでゲッターの有機メカニカルに集中してほしい。

スターウォーズの日

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アメリカ人もこういう語呂合わせが好きなんだと思わされましたが、5月4日は「スターウォーズの日」なんだそうです。「フォースと共にあれ」というセリフ、「May the Force be with you」のMay the Forceが5月4日と解釈されている。長いこと「フォース」を「理力」と訳された時代を過ごしてきたから、この語呂合わせは僕の中にはまあ存在しませんわ。でもエピソードⅣの日本公開から今年は45年にあたるので、この話題に今頃触れてもいいか。

日本語に置き換えると、たぶん「ご武運を」なんでしょうけど、スターウォーズと言えば「隠し砦の三悪人」。いろいろ逡巡して、上原美佐さん演ずる雪姫が、仲間を裏切って彼女を助けるに至った敵の大将・田所兵衛に告げた「犬死に無用! 志あらば続け!」が近いのかもしれません。上原さんの寝姿、スターウォーズでキャリー・フィッシャーが牢獄で発見されるときの姿にも用いられてます。隠し砦~は封切りから本年65年めです。

しかしとりあえずスターウォーズはアメリカ映画。「フォースと共にあれ」という言葉は、ローマカトリックで使われている「The Lord be with you」が源流にあるのだろうと感じます。ただ、ジェダイのしきたりと宗教観にどれほどの近接点があるかは不明ですし、少なくとも彼らは「主と共にあらん」という意味では使用していません。フォースに関しては宗教観ゼロとは言えませんが、より自然科学に依っているはずです。

ジェットの轟音響かせて

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昨日届いた「シン・仮面ライダーデザインワークス」に、ほんの少しだけ新サイクロン(サイクロン共々「シン」とはついていない)のCGスケッチや実際に作られたプロップが載っていました。

僕にとっては仮面ライダーや他のオーグメントデザインなんかどうでも良くて、3台設定されたサイクロンの方向性だけが全てなのです。

新サイクロンは映画の最後の最後にのみ姿を現すファンサービスだったので、ひょっとするとフルCG? という心配もしていましたが、数日前からインターネット上でも庵野秀明さん撮影という写真がアップロードされ、現実に存在することが明かされました。基になっているのは常用サイクロンと同じ、ホンダCB250Rのようです。設定上はショッカー謹製でなく、日本政府かその外郭組織製となりますが、案外呉越同舟な出自なのかも。

登場のさせ方もそのデザインもケレン味たっぷりな新サイクロンは、四つ目のサイクロンよりも好感度が高く評価されています(僕とかさほさんとかはまたにさんとか。でも良く見ると「新」も四つ目風です)が、ここまでやるかのフロントカウルを見るだに、ここまでやらせてしまったほど昭和四十年代の新サイクロンが秀逸なものだったのだと感じさせます。はてさてこのモデルはトミカなり食玩なりで買い求めやすい価格帯から出てきてくれましょうか。今度はそれが心配。

 

まだ20年先の誕生日

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「マクロスF」がいつの間にか15年目を迎えていて、4月29日がヒロインの一人であるランカ・リーの誕生日であることを今頃知りました。まあ僕の場合はマクロスって、どのシリーズにしても可変戦闘機にしか興味を見出さなかったのでそれでいいんですけど。しかも超時空要塞マクロスから50年後のFですから、誕生年が2043年。いやーいくらなんでも俺そこまで生きてないような気がしますよ。

 

何か縁があるとすると、ランカの声の人が水戸市の出身。それを言うとリン・ミンメイの声の人は土浦市の出身。なんか茨城県すごいぞ? と、それを言いたかっただけのような・・・