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  ~懲りない傾向~

つくばーど基地には鵺が棲む(いかにもな話だよなあ)

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ぬえと言うのは「古事記」や「平家物語」などに出てくる得体の知れない物の怪のことで、得体が知れない割には頭が猿、胴体が狸、四肢が虎、尻尾が蛇(書物によりところどころ動物が変わるけれど、ししとらって何の冗談か)と想像され姿が模られています。だいたいこういうのは大陸から伝わってきた話だろうと遡れば、やっぱり中国の山海経などに「白鵺」という想像上の鳥らしいのがいるのです。日本においてはその鳴き声が出現のしるしとして怖れられていました。

この、鵺の鳴き声は「ひょー、ひょー」「ひー、ひー」と聞こえ、夜中に鳴きやがるのでそりゃあ怖がられるよと感じるわけですが、この声でそこにいることを主張してくる現実の鳥は「トラツグミ」のことで、先日、何年ぶりかで基地の裏手から鳴き声がしていました。まあこの基地ですから鵺が出てきてもいかにもって話ですけど、トラツグミくらいいるんだってほど田舎なのです。昨年は聞いた記憶が無くて、久しぶりと思わせたので、何年かどこか別のところで世代交代していたのかもしれません。

明治生まれの祖父母は、子供の頃の僕にその声を「鵺が来たぞ」と言って脅かしたのですが、「こんな時間まで起きてるんじゃない!」と怒るお袋の方が怖かったのは当然の話です。なにしろ丑三つ時あたりに(うちの庭では)鳴いてる鳥ですから。それにしても田舎とはいえ標高はそれほど高くない我が家の周囲に、この時期にトラツグミが来ているのはちょっと珍しく、ふつうはもっと高い山の森の中で夏を過ごして、秋から冬にかけて平地に降りてくる習性だと聞いていました。

いずれにせよ明るい時間帯だとバードウォッチングの技術も持っていない自分では探しようもないんだよなどと思いながら、勝手口から裏手に出てみたわけですよ。ようやくここでこの話のオチになるんですが・・・

いつだ? いつ折れたんだこの木!

鵺の鳴く夜は恐ろしい  ←ふふふ古い