Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

春三月縊り残され花に舞ふ

No Comments »

三月は「やよい」と表す、社会主義者大杉栄の詩が詠まれたのは1911年春のことで、これを独り口ずさんだ後藤喜一の特殊車両二課第二小隊の初舞台である上野界隈は桜が満開でした。このテロリストレイバー鎮圧出動現場に、機動刑事である田村直人が専用の覆面パトカーで来ていた事実は確認されていませんが、第二小隊の現着が間に合わなかった場合に備え、警視庁上層部が秘かに指令を伝えていた・・・かもしれません。が、これらはまあ関係のないお話なので深入りはやめます。

この出来事は1998年4月はじめのこと。初代エスクードと98式AVが並んでいる景色は不思議でも何でもない。その逸話の元になるのが「機動警察パトレイバー」と「スズキエスクード」は同い年生まれというものです。しかしそれは、「作品と製品」の時間軸であり、98式イングラムが登場した頃、エスクードは二代目に移行し、イングラムと同世代なのは97年にデビューしたТA/D02Wの方がふさわしいのです。イングラムだって97年には篠原重工の製造ラインで組み立てていたでしょうから。

イングラムは2002年冬(一部2013年)まで運用されています。スズキはこれより少し前に、二代目エスクードに7人乗りの性能を与え、グランドエスクードを誕生させていました。丸みを帯びた二代目のスタイルが不人気を買ったといわれていますが、主観で語ればそうではなく、初期型の雑な、やる気のないラジエターグリルのデザインがだめだったのです。直線と局面を融合させた形は、部分的にイングラムとも共通項を持つ秀作だったと言えるでしょう。

冒頭、深入りしないと書いていますが「はるやよい~」の後藤隊長による独白は、この時点で後藤喜一の(アニメでは)描かれていない過去の片鱗がちらついていて、彼を軸にして第五話、六話へとつながっています。それは大杉栄という人物の経歴を知る人ならわかることなのですが、後藤隊長って「アーリーデイズの第一話」からもう危ない人物(かもしれない)として存在しているのです。さても三月末、桜も大分舞い始め、もうすぐ四月です。