ぼーっとしてたら結婚記念日がやってまいりました。
新月サンに言わせると「ばけに憑りつかれた日」だそうですが。
気付いてる方がいらっしゃるか知りませんけど、新月サンは私の事を〝ばけ〟と呼びますので・・・ それでも最初の頃は家の中だけだったのに・・・今じゃ会社だろうと出先だろうと平気で「ばけーっ!」と叫ぶのはどうしたモンだろか・・・
平日だし外食する予定も無いので、良さげなお肉でも買って帰るかな・・・
乗り越しはあまりにも不毛なので、帰路の列車では本でも読んでいようと、何年ぶりかで持ち出しました。いやはや、昭和六十二年、六十三年ものですよ。MTXの50に乗っていた頃で、そのうえバリバリのジムニー至上主義な頃だわ。
この2冊は連作といえば連作で、何作も読んできたオートバイ小説の中でも推しの2冊なのです。さらにティーンエイジャー向けに書かれたべつの2冊があり、それぞれ独立していながら4冊目ですべてつながるという仕掛けもあります。
ただ、文庫本ですから、ページ数に限界がある。歯切れの良い文体も手伝って、おそらく「エンジェルズ・ウェイ」の方は利根川を渡るころには読み終わっていそう。で、どこかで寝こけてしまい、またもやどこかの駅で上りを待つ間に「アンダーストーブの別れ」を読み始める・・・
眞野屋からの帰路、蔵王エコーラインはどんなかなと聞いてみたら開通が26日だと。おまけに数日前に山麓でも積雪40センチの雪が降っていたと教えられ、そりゃ単独では太刀打ちできなんと半分以上諦め、でもよせばいいのに行けそうなところまで様子を見に行っちゃうわけです。
BLUEらすかるは既に冬装備を外してしまいましたから、ほんとに無茶はできません。地元の人々が山菜取りに来ている程度の、何処とは書けない山に偵察です。
言わずもがな、東北の林道は4月ではまだ安全には走れません。鎖を張られて立ち入れないところも多くなりました。入っちゃならないところにはそもそも入れないし、解放されたルートでも「何かあったら自己責任」では済まないこともあるのです。
様子見でもありますから、もうさっさと退却の判断です。春の芽吹きは連休中に始まる感じ? 遅い昼飯を食いに山を下ります。
解体業とリサイクル業のJACが進めている「リサイクルの6次化+1」(7次化)新事業として、仙台市青葉区の北仙台に「眞野屋」と名付けたマルシェがオープンしました。もうね、一昨年からプロジェクトの端っこの隅っこに関わっていたんですが、店舗の仕立てとテナントの吟味に時間がかかったそうで、こっちが転勤になっちまいましたよ。グランドオープン日には顔を出せなかったので、翌日の土曜日に久々に仙台まで、ひやかしに行ってきました。
ちょっと洒落たマーケットとベーカリーとカフェと雑貨が1フロアに凝縮されています。要するに野菜から肉から魚からお酒まで、さまざまな食材が手に入る。余所とどこが違うのかというと、東北の食材の魅力をアピールし、生産者と消費者をつないでいくのがねらいです。この新しいプラットフォームには、生産・加工・販売を加味したリサイクルの6次産業化に、地域連携を足して価値観を高める7次化の循環社会を、消費者側にも理解してもらいたいという思いが込められています。
しかしながら真野社長のことだから凝りすぎるんじゃねーか? と心配していたのです。案の定、商品のディスプレイはJACの真骨頂で、あらゆるものが廃材の再利用。解体された高等学校の教室から提供された机や椅子に、ロッカー、傘立て。カフェのテーブルなんか、トラクターのスチールホイールでしたよ。ところがそういう目を引きそうなディスプレイながら、商品を埋もれさせていないところに、ここ数年間レストランや雑貨ショップで研究してきた成果を見せていました。
なんでまたリサイクルの会社がこんなことを、と思われているでしょう。だけど、買い物をして生活消費をした後には何某かの廃棄物が出るのです。手間のかかる分別をしながら出したごみのその後のことは、あまり考えない。そこに注目してほしいというのが真野社長。再生できるもの、そのまま再利用できるもの、意外と無駄なものは無いよと主張しています。とはいえ、認知されて人気が出ないと先が見えてこないので、僕はひとまずお店の紹介と宣伝を影ながら手伝っております。