TOKYO FMなどJFN37局ネットで毎週日曜日の夕方に放送している『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』 が、積もり積もって本日の放送で600回目を迎えるとか。2006年に始まりシーズン12の長寿。日曜夕方という時間帯は意外と外出していないことが多く、それこそ昔はケータイやパソコンで受信できる環境でもなく、車の中で聴くか、携帯ラジオを用意しないと聴き逃していましたが、出かけたときは信州でも東北でも移動中の愉しみで馴染んでいました。
いわゆるコメディドラマでありその時節のツボにはまる楽曲を流し、世相から切り取った物語や情報発信をしながら、提供が日産なので車の宣伝もするという番組の主役は、70年代生まれのサラリーマンと、その取り巻き。黎明期は受けだけを狙ったうさんくさい登場人物も出たり消えたりしていましたが、安部礼司くんが仕事と恋愛を通して紆余曲折しながらお嫁さんをもらい父親になり二人目の子供が生まれ後輩が結婚したりしているうちに、600回。
だいたい今頃の季節になると、来年は続くんだろうか? もう〇年になっちゃったしそろそろ最終回か? などと毎年不安材料として脳内浮上してくる懸念を打ち負かして続いている人気番組なので、きっと安部くんが定年を迎えるまでやり抜いてくれるのかもしれないと期待してますが、彼よりこっちの方が先に定年になるんだわという別の哀愁も、そのうち感じさせてくれるのでしょう。
三歩寄る侵略者 和邇さんの手記024
名付けて
「パッションオレンジクロコダイルポロスFリミテッド」
である!
地球上のマナを残さず吸収し、その呪術的な力の発動によって全人類をポンジュースにしてくれるわ!
完成までの僅かな時間を、戦々恐々と過ごすがよい。
・・・・
それって、帝国内で新勢力に侵略されてるんじゃないのか? とうとう現用兵器のサイドキックもビターラも駆逐される時が来るのか? 一番戦々恐々としているのはDr.ワニ自身じゃないのか?
それにしてもなにその覚えるの大変な名前。って、一部にはこちらが推奨した学名も混ざってるんですが
というわけで正式呼称は、ででん!
『蓮田さん』
・・・・・
いよいよわけがわかんねーよっ
青森から福島まで、東北地方の著名な山々が一気に初冠雪した中で、蔵王だけニュースでも天気予報でも名乗りが上がらなかった。宮城側の山麓からは、朝方は白っぽい山頂だったという声もあったようですが、冠雪とはみなされなかったようです。
まあそんなに急がないでよ、紅葉見物にだってここ数年行けていないんだからと、上山市に出かける仕事のために蔵王越え(仕事です。仕事ですからね)
岩手県の八幡平辺りでは、アスピーテラインが雪で通行止めになったという話も聞くわりには、宮城県の蔵王エコーラインはまだまだ南なので、紅葉散策にはちょっと早かったようです。連休初日が雨予報だから、そのあと冷え込んで見ごろになっていくはず。
気が早かった分観光客も少ない平日ですから、混雑もせずにピークへたどり着きます。ただし仕事中ですし御釜散策はせずに山形県へ(ほんとだからな)
それでも途中のパーキングゾーンに車を停めて、道路脇の法面を見上げれば、そこそこの色づきは始まっています。気温は11℃。風が無いので肌寒さも感じずゆったりと・・・いや時間通りに上山へ降りていくことができましたよ。米沢方面から伸びてくる新しい高速道路のインターチェンジがだいぶ形になっておりました。
帰路も同じルートと思ったんだけど、現地を出るのが夜になっちゃったので断念。
山形県鶴岡市には1971年から文化会館があって、特に音楽の文芸活動が盛んだそうで、夏前に建て替えられた地銀本店のビル内にすら大ホールが完備されているほどです。その市立文化会館が改築され、市民公募で「タクト鶴岡」と名付けられていたかと思ったらいつのまにかネーミングライツで地銀名もくっついて完成して、藩政時代の建築やら維新から大正にかけての建物もまだまだ健在の、ちょっとイイ感じのする鶴岡の街にはかなり見慣れない施設が姿を現しました。
なんかこうへんてこな・・・などと言ったらぶっとばされるので言いませんが(言ってるし)、これを意匠面で設計したのは、僕と同郷の妹島和世さん。ハイアット財団から建築家に対して授与されるプリツカー賞を2010年に受けた建築家で、最近だとすみだ北斎美術館なんてのを手掛けていますが、鶴岡のこのホールが彼女が独立して30年めの作品となります。へんてこな・・・などとは決して言ってはならない、鶴岡でこれ?とつい思ってしまった複雑豪快な屋根のごちゃごちゃは、遠望する山並みと重ならないような配慮や降雪時の雪の重さに対する備えやら、いろいろな意味が込められているのですが、いずれ街並みにとけ込んでいくのでしょう。
その山並みの一つに数えられる月山の麓に黒川というところがあり、そこの鎮守である春日神社の神事能が、ホールの完成を記念して奉納公演されました。演目は「淡路」。朝廷の臣下が淡路島を訪れ、そこで邂逅した老人と男に水田に立てている幣帛の理由を聞き、国土創世の神話に触れる。その夜臣下のもとに伊邪那岐が現れるという筋立て。黒川能もまたこの地の伝統文化として、猿楽能でありながら独自のスタイルを受け継いでいるとのことで、庄内と上方の繋がりの古さを感じさせます。
鶴岡の成り立ちは17世紀ごろからですが、黒川能の原型は13世紀の伝来という年代差があるようですから。そうした伝統文化の節目が、21世紀の今にあたり、荘銀タクト鶴岡は最も新しい文化の発信拠点となっていくのです。完成前の市民向け内覧会には、ただ1日に鶴岡市の総人口のうち7%近くの来場者があったという話を伺い、地域の関心の高さを感じました。
板麩がそのまま焼き込まれたクッキーだということは、封を切るまでわかっていなかったくらい無学でして、「月」の文字にだけ引力を感じて買ってきてしまった浅はかな自分でした。
だから板麩が庄内地方の特産品であることをここで知り、そもそも板麩ってなによ? ってそこからかよと言われそうな余所者状態です。
それを言ったらもう「荘内と庄内とどこでどう使い分けするのよ?」にまで腑に落ちないことが拡散していく有様。
(ああなんか今つまんない駄洒落を書いてしまったような気がする)
もともと庄内平野のうちの鶴岡あたりは鳥羽天皇の皇女、瞕子内親王傘下の八条院領だったそうで、国内最大の荘園群があったのだとか。「荘園の中心地」を指す言葉として、「庄内」という字が充てられていったらしい。それで酒田から出る北前船と上方との交易成立が見えてきて、船に積み込む際、麩は板状にした方が合理的だったのだとの特産品の歴史を聞くに至り、麩にせよクッキーにせよ品種は異なれど小麦から作られているのよと段々とつながりを教えていただくことになるのです。
荘園の時代が去り武家の時代が明治維新で終焉を迎え、荘内藩士であった人々が月山麓の原野を開墾していった歴史と、酒田で生まれた庄内麩という地域の特産品を結び付けたのが『月山満月』の誕生譚。てことで月見の供に買ってきました。
「サクサクした食感がありますよ」
とも聞いてきたのですが・・・サクサクというより噛んだ瞬間ボロボロに崩れるのがなんとも・・・
真理の扉
1911年10月3日、アメストリス国東部のリゼンブールにあった実家を焼き払い、12歳のエドワード・エルリックは弟で10歳のアルフォンス・エルリックとともに、賢者の石を探す旅に出ました。同国にて発達していた錬金術の禁忌を破ったために、兄弟は過酷な運命に翻弄されていくのですが、艱難辛苦を乗り越え大義を成し遂げていくのが「鋼の錬金術師」の物語。原作者である荒川弘さんの構想では、エドワードは米寿で天寿を全うするそうです。
ということは1987年まで存命だったと(ただしこの暦は「大陸歴」というものに準ずる)
何度かアニメーション化され、原作漫画も2001年から2010年にかけて連載され完結しましたが、ここへきて特撮映画として年末に封切られるというから根強い人気を持つ作品です。まあ根強いだけに特撮版のキャスティングにはだいぶブーイングも出たそうですが。
かく言う我が家でも、登場人物の一人、ロイ・マスタングに関しては「及川光博さんでないとだめでしょー」と、それこそ映画の企画が公になる以前から母娘らが騒いでおりました。実際にはディーン・フジオカさんなわけで「それはー・・・ちがうけどしょーがないかー」というあきらめムードで、もうその時点でエドワード役なんかほっとけや状態です。
この手の映画化は、なんだかんだ言って「味が出せるかどうか」でしょうから、観てみないことには何も語れない。実は全然期待もせずにどうせこの布陣だしなあと夫婦で観に行った『銀魂』が、予想を大きく裏切る面白さだったので、上手に転がってくれれば『鋼』も化けるかもしれません。





