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  ~懲りない傾向~

石川街道漂流記 前編

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ポピー4会津若松市と水戸市を結ぶ(この表記だと起点と終点が逆ですが)国道118号を須賀川市から乗り入れ南下し、棚倉町に入ったところに、その珈琲専門店は所在します。このあたりの118号を俗に石川街道と呼ぶ・・・と綴るのは、タイトルに関しての言い訳です。今頃の季節、街道を挟んだ向かいの農地は一面、満開のひまわりが風に揺れていますが、とにかく暑いので白いドアを開けて店内に逃げ込みます。

開店当時から知っていたわけではありません。なにしろこのお店は、ことし創業40年にもなりますから。自家焙煎によって浅めに煎られた豆から挽かれた珈琲は、湯を注がれる前からほんのりと甘い香りが立ち上り、あ・・・これは、と、添えていただいたミルクは加えずに飲み干してしまえる柔らかさが、僕にはありがたい。それで、もう一杯をお願いするのです。

40年前、勤めを辞してこの道に飛び込んでしまったご主人は、その焙煎技術の基礎知識を意外なところで学んでおりました。

「茨城県の茨城町、6号国道沿いに当時、あざみという喫茶店があって、うちに寄ってくれる陸送のドライバーが、自家焙煎するならそこに行って教えを乞えと助言してくれたのです」

ご主人はその喫茶店を訪ね、言われた通り教えを乞うたところ、

「正面から頼みごとをしてきたところが気に入った、とほめられました。客を装って味や技術を盗みに来る者が多かったのだそうです。そうして焙煎のあれこれを学ばせていただいたんですよ」

ご主人もまた、石川街道で県境を越え・・・越えると名称は茨城街道になっちゃうのですが・・・水戸を経て茨城町へと定期的に通ったのだとか。あざみ、という名の店はすでに無くなっていますが、6号沿いの茨城町ですから、つくばーど基地とはもう目と鼻の先のようなものです。いやいや、石川街道を漂流していて立ち寄る程度の僕など、この歴史には針でひっかくほどの縁もゆかりもないんですけど、そこはほら、街道で行き来するつながりがちょっとうれしくなるのです。

ところで僕は、ご主人にぜひともお目にかかりたくて、この店にやってきたのです。まあまさか、焙煎のお話でご主人が同じように茨城の店を訪ねた展開があったとは思いもよらなかったのですが、僕は焙煎のお話で訪ねたのではありませんでした。

ポピー1「花塚山の、その後のお話をお聞かせ願えませんか」

単刀直入に、僕もお尋ねしました。

そう。誰あろうこの珈琲館ポピーのご主人こそ、あの富士山遠望北限撮影に挑む人々のひとり、松本英一さんなのです。

 

枯渇の仮面

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EX-AID

アキバか?タートルズか?

シネコンに足を運ぶ気には全くなりませんが、東映スーパーヒーローイヤー企画として本日封切られる劇場版仮面ライダーゴーストには、おそらく慣例として次に登場するライダーが顔見世興行するはず。

なのですが、新しい仮面ライダーことEX‐AIDとやらは、せっかくの斬新デザイン(良いとは言ってないからね)をライダーの記号に呪縛されたことで、結局はキワモノインパクトを背負わねばならないようです。戦隊でもライダーでもないキャラクターを堂々と売りに出せないようなプロデューサーなど、もはや不要なのではないか。と何度も書いてきましたが、デザイナーもデザイナーだねこの造形は。

胸のプロテクターにゲーム機のようなボタンが付いているボキャブラリィの低さは、子供にわかりやすいつもりでそうしちゃったのでしょうけど、せめてボタンの形くらい「ワンダースワン」のものを持ってこないとダメだったんじゃないか(なんかもうよそのメーカーのゲーム機ボタンみたいなのさ)。そのよそのメーカーはすでにスマートフォンとインターネットを駆使した「これをやりたかった」ゲームアプリで世界を席巻してしまっている(良いとは思ってないけどね)時代で、ゲームマニアがハードかソフトかの力で変身する趣向をどうぶつけていくのか。

電光超人

かなり早い時代の挑戦だった

ちなみに、ゲームを扱ったものではありませんが、インターネット回線やコンピュータの回路、ソフトのプログラムに侵入し侵略する敵を、カウンタープログラム(と、謎のエージェント)で倒すという番組だったら過去に居ました。

ウルトラでも宇宙サイボーグでも鏡の戦士でも地底の巨人でもない新機軸を、世界観だけでなく造形としても作り出したという点で、撮影技法の良し悪しはともかく、当時の円谷プロダクションのほうが意欲的でした。

なになになーに?

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怖いけど気になる。

怖いけど気になる。

隣のマンション、無事に工事終了~
設置の時はおっさんやあんちゃんの野太い声にビビってたチビず、2~3ヶ月も聞いてたら慣れたのか?
足場解体してるのを興味深げに眺めてるでん。
この後あんちゃんの「おあっ!」という雄たけびはビックリしたらしくて走って逃げてましたけどね。

憧れの南洋幻想冒険奇譚

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渚にて津波を経験してからというもの、夏の浜辺に遊びに出掛けることがなくなりました。少し昔の人は同じような体験を繰り返しながらも、南洋幻想という太平洋のかなたに対する一種の憧れを抱き続けたようですが、東日本大震災のダメージは、南海からやってきては日本を壊滅的危機に陥れる怪獣の比ではありませんでした。

 

ま、それ以前にここ数十年の茨城の海なんて、既得権をいいことに数十メートルおきに監視員が立ちふさがり、遊びに寄りたきゃ駐車料金払えと高飛車に言いやがるので、近寄りたくもないのですが。

しかし自らの生活習慣から海岸線をオミットしても、夏になると冒険譚のような企みやら行動には触りたがる性分だったのです。現在、それが遊びではなく仕事に追われての「遠出三昧」となってしまい、まったくとは言わないけど楽しくない。

少なくとも奇譚にはならないもん。でもせめて、空想は置いておくとしても自然科学的な見聞の時間くらいなんとかならんかなーと思うわけです。

「いやいや雷蔵さん。そういう時間が得られないからこそ空想科学の冒険譚でも読みながらイマジネーションで遊ぶもんでしょ」

知人にそのようにたしなめられ、先週読んでいたのが「海底軍艦」とか「十五少年漂流記」とかではなく「パンゲアの娘 KUNIE」。すいません、ただでさえ活字に埋もれた仕事のため、夏場は活字が頭に入らないのです。

pangeaだけど、何度か書き留めたことがありますがこの漫画は「夏休みの冒険譚」という点ではとても面白い。読み切りで笑い飛ばす「光画部の夏休み奇譚」とは異なり、連続ドラマで子供たちの夏休みと大人たちの地球が大変が二極で進んでいくジュブナイルなのです。ここにたぶん意図してのことと思われますが、南洋幻想も組み入れ、南の海のかなたの神秘と怖いものも内包している。たたみかけて五冊で終了してしまったことが実にもったいないけど、そのもどかしさもまた味わいなのです。

夜中ン百キロを走って目的地近くの道の駅にたどり着いて、まず一冊目を読んで、眠気を呼び込む。続きは寝落ちした後起きるまで・・・というあ~る田中一郎さんのような器用さはありませんが、五回に一回くらいはトロピカルな風景が睡眠中の脳髄のどこかで再現されます。

ところで夏休みの臨海学校的な展開がこの漫画にもあるのですが、臨海学校という催事に関するウィキペディアの公式・非公式行事解説が思わず笑っちゃう記述です。もちろん非公式のほうね。こんなセンスは大好きです。

ここでいいやー。

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塩梅は?

塩梅は?

暑さも本格的になって参りました。
朝、洗面所を開放するために洗面台の水栓を閉めていたら(先日の惨劇参照)
開いてる扉から駆け込んで来た塊二つ。
そのまま空の浴槽に飛び込んでましたよ。
そういえば、たび助も夏はここで寝てたわね。

午後、洗濯物を取り込みに戻った時は別の場所にいたけど、洗面所を荒らした形跡が・・・棚のタオルが雪崩おこしてましたよ。まぁ。タオルくらいならいい。タオルくらいなら。
(義弟1号んちの2匹は液体洗剤の詰め替えパックに穴開けたそうですから・・・)

北緯四十度26の品書き

北緯四十度26の品書き はコメントを受け付けていません

n40b岩手県普代村役場のだいたい向かいにある「みつよし食堂」は、役場よりも二秒、北緯四十度に近い位置にあります(BLUEらすかるのカーナビゲーション上での測位数値)。しかし秒単位の誤差などこの際どうだっていいじゃありませんかというわけで、普代村は北緯四十度線上にある日本最東端の村。役場も食堂も「北緯四十度の」という冠をつけたって差しさわりはありません。

n40c某食べ歩き口コミサイトの普代村を検索すると、この店もちゃんと出てきて紹介されていたのがかつ丼だったので、先人にならってこれを注文しました。僕的に言えば、このかつ丼もまた「北緯四十度のかつ丼」と呼ぶべき献立なのです。

あ、最東端かどうかは定かではありません。ここよりも海側に食堂がありますから、最東端の冠をつけるべきかつ丼はそっちにあるかもしれないです。

ところでこのお店のお品書きには、焼そば、焼そばの大盛りを別々の献立ととらえれば、26の品書きが掲げられています。つまり、チャーハンを選べば北緯四十度のチャーハン、焼肉定食を頼めば北緯四十度の焼肉定食として楽しむことができるのです。

 

面白いことにこの店、来客があっても誰も現れず、客が厨房をのぞき込んで「〇〇たのむね」と声をかけるのです。知らなかったらじーっと待っていたかもしれない。

それにしても、26もの「北緯四十度の」献立を楽しめるというのは、うちのブログならではの着眼点だよな。などとほくそ笑みながら、かつ丼自体はやや大味ながら紅しょうがの味が引き立ち、付け合せの中華スープがほんのり甘めだけどかつ丼以上に濃口なのでていいねー。とか思いつつ昼食を進めていたら、地元のじいちゃんが元気よくやってきて

「冷やし中華ね!」

え゛っ?

突然逆Wタイフーンか火柱キックでもぶつけられたような衝撃です。思わず、さっき数えた壁の品書き看板を右から左まで読み返してしまいましたよ。しかし冷やし中華なんて季節ものでしょうから掲げられてないですよ。

に・・・27番目の品書きじゃねーかっ!

うーむ・・・所詮僕は一見の客だったのだなあ。

 

やっかっいっっ♪(厄介ではない)

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相変わらず高っ!

相変わらず高っ!

みゆきサンの夜会当たった♥
毎回(夜会もコンサートも)申し込むんだけど、
ここ数年はずれの嵐。

久しぶりに生のお声を楽しんでこよーっと。
(大分先の話なんだけどね)

Team WESTWIN Warriors#096

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jxcd2016-2後藤誠司選手にはこんな気遣いというか、意識があります。

「ブログを通して我々のレースを見てくださっている皆さんにも応えたいんです」

島雄司監督のところのブログがずっと更新されていないので、このコメントは「Team WESTWIN Warriors」を読んでくださっている方々へのものです。

そんなコンセントレーションのとり方も彼がダートトライアルを勝ち進む原動力となるわけですが、別の見方をすれば負けられないというプレッシャーを背負うことにもなる(負けるたびに折檻だ修行だデコピンだとえらい言われようですから)

だから彼がしきりに「J20Aに相性のいいタービンないですか?」と聞いてくる気持ちも理解できたし、JXCDのようなパワーレースに進出するようになってその葛藤が強まったこともわかるので、島監督にも「そろそろ考え時かもしれないですね」と後藤君援護の対話を仕向けてもきました。

監督は監督でエスクードTA51WのJ20Aエンジンに対して「カムに乗って甲高く吠える、なんてセリフがありますけど、J20Aはまさしくそれなんですよ。あいつら寄ると触ると『4AGが、SR20が』と泣きを入れてくるんですが、エスクードのエンジンを部品単位で吟味していくと、ブロックだけでなくポンプ類ひとつとってもとんでもない逸品が使われているんです」と反論します。

それでも愛弟子の懇願をどう受け止めるか、監督自身にも葛藤はあります。ここ数日、監督自身も資料を取り寄せ計算を繰り返し、机上でいろいろと考え事をしていたのですが、後藤君は後藤君でウエストウインの店舗に足を運び資料に触れるにつれ、幾ばくか心境の変化が生じたようです。その進言で監督も腹を決めることになったのですが・・・

後藤君は今のエスクードでやらなければならないことがあります。それは最大のライバルである川添哲郎選手と彼のエスクードTA52Wを51Wで打ち負かすこと。この難関を外して先へ進んでしまえば、きっとあとで悔いを残すでしょうから。しかし川添君は川添君で「ツボにはまったごっちゃんは鬼神のようです。でも・・・自分もそこへ突入できないこともなさそうです」と言います。

難関は高く厚そうです。ま、そのときはそのときですが、後藤君のエスクードが大きな転換点を迎えたことは確実です。

 

るん♪

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ナスちょっと大きかったか・・・

ナスちょっと大きかったか・・・

新月サン切望の茗荷。
春に植え替えして株を整理したので、今年はあまり出てこない・・・
アタマがちょこっと見えたけど、も少し太らせてからとか欲かいて
置いといたら花咲いちゃったので、慌てて収穫。
一度に三個も採れちゃったわー。

ナスも立派に育ったので、リクエストにお応えして漬物にしました。
大きいワリには実も皮もやわらかくて、美味しい浅漬け出来ました♥

逃亡者

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交換暑気払いの前日、主治医のところに助手席ドアミラーの鏡面交換と、最近になってヒューズが溶ける過電流症状が出た補助灯回線の点検に出向きました。

フロントエクステンションバーごと補助灯を交換した際、リレーも新調していました。その後のヒューズ切れなので、配線自体を取り寄せ引き直すことになります。むー・・・旧盆前に作業に入れるかどうかが肝なんだけど、その場合来週は幌車で仕事をこなさねばならないか。

三台と思って今週の入庫を断念し迎えに来てもらった家内に状況を説明して、エスクード2台で引き揚げようとしたところ、人の車の鏡を割りやがってそのまま過失を認めず逃亡した親父のJB23が、ちゃっかり自分の修理で入庫しているではありませんか。

どうやらこちらの修理は完了して引き取りを待っているようですが、主治医によるとステアリングギアボックスの劣化も進んでいて、だいぶガタが来ているとか。

走行距離を聞いたらいつの間にやら13万キロを越えているとか。そりゃガタも来るだろうよと思わされましたが、なんかこう不憫に見えてしまって、最初はこっちの請求書をフロントグラスに糊付けしてやろうかと考えたものの、何もせず放置して帰宅しましたですよ。

・・・ちくしょー、そういう心理作戦か?