臥せってるしかない・・・
ぎっくり背中のときと同じ症状です。
病気療養中の和邇さんから、時折「それ笑いを盗ろうってのか?」という闘病写真が送られてくるごとに、こちらも腰が痛いの背中が痛いのの近況返信をしているぼちぼちジジイ交流の正月も松が取れます。
和邇さんの写真をなぜ使わないのかといえば、まあ人さまにはお見せできないもの。という内容なので。
そんなこんなでお互いに「そろそろ満月だし、怪しい力をもらって元気になりますかね」とか激励し合っているのって、ほんとにジジイどもだよなあ。
世の中じゃ毎年最初の満月をウルフ・ムーンなんてかっこよく呼んでいるというのに、方や五分粥、此方泣き言の応酬です。しかしなんでウルフなんだ? と紐解いてみたら、要するに真冬で食い物がないんだよーっという風に聞こえる狼の嘆きの遠吠えが由来らしい。
などと罰当たりなことをぼやいております。
退勤時間帯の混雑のなか、信号待ちしている前方のトラックを見たら篠原重工のTFV-97・・・じゃなくて日立建機のZX135TF-3(かな?)が、バリバリの新品状態で積載されていました。
震災の後、石巻の工場解体現場で稼働しているのを見て以来。新鋭機として発表されたのもあの大地震の直前でした。
同社と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構で開発が進められた「ASTACO NEO」は、上の過去記事リンクで書かせてもらった経緯で世に送り出されました。石巻では東急建設が解体現場を試験運用フィールドとして提供し、現実の作業環境や解体作業を経てデータ収集を兼ねていたのですが、僕の記事の後に、より詳細なリポートが機構のサイトにも掲載されました。
当時、東北の国土交通省には、双腕ではないけれどユニットごとに車体をばらしてヘリで被災地に搬送し、現地で組み立て運用するという建機があって、実際に震災の後に生じた山形県の土砂災害などに持ち込まれましたが、この8年の間に遠隔操作という技術が実践投入され、今だとダム現場などでは完全自動化で複数台の建機が稼働するようになりました。
リアルの世界の汎用作業機は、まだまだ2足歩行ロボットらしき機械よりも「使い出のある迫力」に満ちています。
「スカイウォーカーの夜明け」という邦題が良くないのかなあと感じました。「Rise」という言葉を、もっと深く掘り下げねばいけなくて、「Bbreaking Dawn」(夜明け)と混同されてはならなかった。けれどそれは日本でのお話で、全米ではどうなんだかわかりません。海のこちらではエピソード9自体が例によって賛否両論で、そりゃ10人が観たら最大10通りの感想があるわなと思えど、不評の声が大きい。
今三部作の主役である彼女が、その出自を明らかにされて「なんだよーやっぱりかよー」と思われ、「縁もゆかりもない彼女がスカイウォーカーを名乗るのか」という声も。そんななか、後ろの座席にいたカップルの男の子が
「最後のシーンが朝日を受けている。あれが新しい時代の到来を意味していて新生スカイウォーカーの夜明けなんだよ」
とガールフレンドに力説しているのがほほえましかった。
いや、君。エピソード4もういっかい観なさい。カメラワークから俳優の顔の向け方まで、4をなぞったあれは夕日なんだよ・・・
それはそれとして、作り手のJ・J・エイブラムスはあくまでも「ジョージ・ルーカスのスター・ウォーズ」を死守しようとした(エピソード7において、ルーカス自身に真新しいものが何もないと言われてるけど)。一方でそれを焼き直しだと(まあそう思いますが)許さないファン層は、「スター・ウォーズ」というブランドを意識している。そんな構図を感じます。エピソード8の時点で、8を制作したライアン・ジョンソンも「これはスター・ウォーズをぶち壊した」と叩かれましたが、最近では「せっかく新境地をこじ開けたのに9がまたしても焼き直しした」とも。
確かに壮大な仕掛けと映像なんだけれど、フォースをめぐる最後の戦いがスーパー戦隊のラスボスのノリでしかないのはのけぞりものです。それでも、ルーカス版とあえて言ってみて、その咀嚼の仕方を「彼の少年時代の夢の冒険譚」とJ・Jが解釈して、背伸びしながら殺伐とも見えたエピソード1から3の世界を再びディズニー的に親子一緒に楽しめるように仕組んだんだと覚悟してのことなら、許してもいいではないかと感じます。
いや、1から3に至るベイダー卿誕生譚が嫌いなわけじゃないです。でもどこか大人っぽかったからね。
しかしこの映画をまだまだ観たいというブランド化希望の人々にも、後世絶対に「カノンだった」と言わしめる日が来るような気がしてなりません。